基本が一番難しい。

こんにちは。
彦根校の武田です。

前期の最初の頃のモチーフは基本的だけど、とっても意地悪だな～と、
生徒の皆が描いてる横でひそかに思っていました。



左右対称の球や円柱は左右の形がちょっと違うだけで形の狂いがバレてしまいます。
私も受験生時代、どれだけこの左右対称モチーフに苦しめられたことか……
「こんなに気を付けたのに…！」「今回は頑張ったのに…！」と思いながら、
先生に「ここ形違うよ」と指摘される悔しさときたら…
…思い出すだけでなんだかむず痒くなります。

でも、教える側に立った今はその悔しさを知りながら、何回でも指摘します。
頑張っているのがわかっても、合っていなければ見る側には伝わらないからです。



美術・デザインの世界はそういう厳しさがあります。

「頑張ったから」では認めてくれません。
「そこまでやるのか！」と自称ではなく、人に言われるくらいで初めて認めてもらえるのです。

ほんの少しでも魅力的に見せるためならどんな手間も惜しまない。
いい加減な仕事をしない。

美意識とプロ意識で(今はまだプロじゃなくても)、
「私がそんないい加減な仕事をするなんてありえない！」
と思いながら制作すると作品に対する姿勢も制作の仕上がりも変わりますよ。

ちょっとナルシストっぽいと思うかもしれませんが、その意識が実は重要なのです。
美術系です。美意識高くがんばりましょう。