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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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12 January

草津教室そうじ

年が明けて早二週間。
草津教室では、合い間を見つけて、新しい年を迎える大掃除を今更ながらしています。
本日は、何かの折に増え続けるダンボールが、ただでさえ狭い草津教室を圧迫してきたので処分します。
貧乏性なので「何かに使えるかも」と思って置いていましたが、いつまでたっても出番らしきものは訪れず、もう潮時だと判断しました。
そのまま捨てるとかさばるので、カッターで解体してから廃棄していきます。

たまりたまったりダンボール

小さくカット

ゴミ袋に詰める

終わったと思って一息ついていたら、また奥の方から出るわ出るわ。

「パ プ リ カ」という文字が、バカにされているような気分にさせます。
ちなみに僕の祖母は、「何かに使えるかも」と言いながら、部屋の天井までうず高く積まれたおびただしい量の空き箱をため込んでいました。
そんな血筋を振り払うように、ひたすら切って切って詰め込みます。
ゴミ捨て場に捨てて終了。

授業までまだ時間があるので、床を拭くことにしました。

机をどかせて

洗剤で磨く

汚れに見えるのが、ほとんどイスなどの引きずり傷なので、苦労のわりにあまり効果が実感できず悲しい気持ちになります。
だから、せめてその苦労の痕跡をと、こうしてわざわざ写真付きで書いているわけです。

そうこうしているうちに、基礎生がやってきて授業開始。

床をはじめその他掃除の効果には、案の定誰も気付かずじまいでした。

これは、ひとりの男が人知れずひたすらダンボールを切り刻み、床を磨いたというだけの、ただそれだけの話です。
私たちの生活のドラマチックな一場面の影には、こうした雑音にも等しい膨大な日常の些事が埋もれているものです。
人間の「知性」というのは、その些事を無きものにしようとしてしまいがちですが、実はその雑音の中にこそ真実らしきものがあったりもします。あるいはドラマと雑音そういった両面が合わさって人間の姿なのかも知れません。とにかく「知性」はそういうことを無視したがります。
かっこばかりつけている人が面白くないように、かっこばかりつけたアートやデザインが面白くないのは、そういうことなのかもしれません。違うかもしれません。
ただ確かなのは、人は歯の隙間にさっき食べた鶏肉のかけらをブラブラさせながら、次の瞬間には平然とその口で甘美な愛をささやける生き物だということです。

僕はそのことを、僕が無様な姿で必死に磨いた床の上で、何事もないかのように授業を受ける基礎生に伝えたかった。シャイなので結局伝えなかった。あと面倒くさい奴だと思われたくないので伝えなかった。
だから、せめてもとこうしてここに書いているわけです。
ようするに、掃除の苦労を誰かに認めてほしいという稚拙な自我の爆発です。
さて、きれいになった?教室で心機一転。受験も佳境。
どうか良い年になりますように。

はやし

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14 December

秋は去り、今は冬期講習


美しい紅葉の季節も過ぎてしまいました…。

紅葉を見に行く暇もない受験生に
11年度紅葉ペスト3写真by保田を紹介します
高校へ宣伝に行った時撮ったものです
そんなの撮ってる場合か!ということではありますが

㊧京都某高校    ㊨京都某高校近く

㊦滋賀某高校前の池





美しい。

そして冬…今年は雪景色観られるかな

ところで、冬といえば・・・冬期講習

草津教室での高1・2生の授業を少しだけ紹介します  高1・2生の冬も熱い!




先週の月火はカボチャと手ぬぐいを描きました
ちょっと違うのは、青い画用紙に
鉛筆と白鉛筆を用いて描いたんです

橙色と深緑のカボチャを青い色紙に描く
受講者2名とも面食らっていました

しかし、色が不自然だからこそ
かえってテーマの「明暗」が
クローズアップされるんですね。
日頃のデッサンでついつい
形の変化ばかり見てしまっていた>Fさん㊥
も今回は「明暗」を意識できたと思います



生徒達を見下ろすマルスも納得してる模様㊨






今週の月火、というか昨日今日は
薪とアクリルポットの着彩㊧

これは、特別な課題ではありません
どこまで細密に描けるか、が課題テーマでした。
着彩が苦手、というHさんですが…㊥

今回は基礎生1名でした
ちょっとさびしかったので
作例を大量に準備しました㊨

この課題は、林先生新規考案課題なので
まったく同じ作例はないのですが
類似的な作例はたくさんあります


結果は…



Hさんしっかり描けているじゃないですか㊨

㊧の作例は、07年度京都芸大入試
色彩満点で合格したNさん
の直前講習作例なのですが   ※

ほとんど遜色ないですよ
ってことはさすがにないけれど
なかなかよく描けています
もう少しだけ描き込みが足りないかな

来週の月火も着彩なので、そこでがんばって下さい


 ※ 京都芸大の色彩は、着彩描写作品と色彩表現作品が貼られた状態で採点されます


保田

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22 November

神戸から草津まで



本日は朝から神戸に行きました。

神戸市垂水区にある兵庫県立星陵高校まで行きました。


電車からの景色も最高です


「本格的なデッサンの指導」のためということで
アスクに講師派遣依頼があり、保田が派遣されたという訳です。
わざわざ京都から呼んでもらっているということは
アスクをしっかりした芸大受験予備校として信頼してもらっているということ
本当に名誉なことです。期待を裏切らないようがんばっています。

今回は、コロナ瓶と色紙をモチーフとして、50分授業×3回(=150分)の授業。
導入~指導~完成~講評を通して、デッサンの基本が全てわかる、
というプログラムです。本日は、その2回目でした。





150分といっても、講評時間もあるし、
比例、構造、明暗、描線などデッサンの基本概念や技法の説明のため、
黒板やプロジェクタを使っての解説を聞いてもらう必要があるので、
それらを差し引くと90分で描いてもらうことになる。

初心者がメインの授業と考えると、かなりタイトなスケジュールです。
やや欲張り過ぎのプログラムかもしれませんが
ムリを押し通す中で、様々な新たな発見も多かったです。
とはいえ、まだ最終回を迎えていないので、それはここでは言わないでおこう。



ところで、星陵高校からは、約10年前から、何度か講師として呼んでもらっています。
神戸市のほぼ西端の垂水区にある伝統校ですね。活躍しているOBも多い。
窓から明石海峡を見下ろす高台に立地するロケーション最高な高校です。


明石海峡大橋も見える(写真では魅力が伝わらないが)


初めて授業に行った時は、本当に感動しました。
最初は「神戸の空は明るくていいな」
という程度でしたが、夕暮れになると…

窓から差し込む西日に校舎全体が染まり
廊下を行き交う生徒達も金色になってる!!
「高校生活=青春」という図式がなんの疑問もなく
脳の中に成立するのを感じました。
さらに、窓の外を見ると、明石海峡に落ちかけた太陽と
それを映した水面が黄金色に輝いているじゃあありませんか。

思わず「ここは南仏か!」と叫びそうになった。
(↑あくまでイメージ。南仏行ったことないです。
しかし、Jean-Luc GodardPierrot Le Fou
のラストシーンが目に浮かんで)


しかし、教室に戻ると、あまりの西日の強さに
モチーフのコントラストが半端ではない状態。

カーテンがない!

「これで、どうやってデッサンしろと…」という状態であった…。
ところが生徒達はまったくひるまずデッサンを続けている。 強い!

当時の星陵の美術教諭は非常にアーティスティックな女性でしたが、
細かいことは気にせず、ということでしょうか。
確かに、この強さはうちの生徒にも見習ってほしい。ちょっとしたことに動じないコト!


とはいえ、そこまで強くない私は、今回事前に
教室環境、画材などについて細々とリクエストを出していたのですが…。
カーテンはその後設置されていたようです。





授業が終わると、急いで、東へと向かう。
京都を素通りして、琵琶湖を越え、草津教室に。


鴨川を渡り…


琵琶湖を越えて…


アスクは後期授業が終了し、来週から冬期講習。




今週は補講期間なので、これまでの欠席分の振り替えの生徒のみです。
ですので、本日は3名のみ。

しかし、推薦入試直前の生徒もおり、緊迫した雰囲気の中、それぞれ集中して制作をしています。
特に、広島市立大の推薦で彫刻を受験するSさんは、金曜日が入試。
某大学4回生なのですが、卒業と同時に、芸術系大学に再入学すべく、5月初心者から始めて
かなりレベルアップしました。面接の練習もこなし、かなり合格が見えてきている。
がんばれラストスパートだ!


ということで、海、川、湖を越えた移動距離の長い1日は終わりました。
また明日もがんばるぞ!
あ、明日は休みだった。明後日からがんばります。



保田

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11 October

アスクギャラリー掲載作品より

アスクHPの中でも常にアクセス数が上位につけている
押しも押されぬ人気ページにアスクギャラリーがあります。

今回は、現在アスクギャラリーに掲載中の↓の作品の制作風景を紹介します。



2点の作品は先週の土曜日、草津教室で制作されました。

その日は8名の生徒さんが授業に参加され、
描写・着彩・色彩・立体まで様々なを制作しましたが、
4名が「毛糸玉、みかん2」を着彩描写しました。
※写真左端の男子は同じモチーフを鉛筆デッサンしました。



アスクの授業では、高卒生と高3生が同じ課題をする場合、
前週に制作された高卒生の作例を参考にしながら制作します。

なのですが、この課題は高卒生は制作しない課題なので、
過去の類似作例を壁に張り出しました。



各教室に分配された優秀作例から選んで張ったのですが、
後で気づきましたが、参考に選んだ3枚の作品はいずれも、
アスクの非常勤講師(元含む)の受験時代の作例でした。

ちょっと紹介します。




その前に

右上の作品は、これは実は、前日授業(木金夜間授業)で
制作されたばかりの高3生Kさんの作品です。
Kさんは夏期講習からアスクに来られ、AOで京都造形情報デザインに
合格されたのですが、基礎実技力を鍛えることの必要に気づき、
合格後もアスクでデッサン、着彩、色彩を学んでいます。
夏の時点で初心者から始まって、どんどん上手くなっています。
ちなみにこの作品は、着彩2枚めの作品です。
それにしちゃ上手いでしょ。
この作品には負けるな、という意味でのライバル作例。



左上の作例は、ちょうど10年ほど前の高卒生の作例。
京芸日本画に進まれ、
卒業後は日本画家としてがんばっている人です。
東京に居を移され活動されていますが、
最近は百貨店などでも個展をされ売れてるとか…。
毛糸玉は今回と同じハマナカ ボニーです。
色彩豊かに描かれていますね。ややざっくりしてますが。
手前に引き出された毛糸の描写が良いですね。
毛糸らしいラインに着目してほしい。
色彩感、全体感も参考になります。



左下の作例は、みかんの作例。
これも約10年前かな。京芸デザイン科に進まれ、
現在はアシックスでデザイナーをされているようです。
色彩248点で合格されていますがさすがに上手いですね。
(手撮りなので撮影状態が悪いです)



右下は、同じ「ハマナカ ボニー」ではあるが、
色が赤色の毛糸玉の作例。
レモンも少しみかんと近いので参考になるかなと思いました。
これは、約5年前の作例で、現在アスクで非常勤講師を
してくれている京芸日本画院生Yさんの作例ですね。
敦煌のお土産の饅頭ありがとうございました。

毛糸1本1本(←毛糸玉は1本なので、この表現間違ってますよね!)
の縄目を全て描いています。
材質感の表現がすごい。
ここまで緻密に描いてほしいと思いを込めて張り出しました。


さて、制作の方は…



今回アスクギャラリーに選ばれた2人の制作過程です。やや異なった方法で下地をつくっていますね。
モチーフの色や素材により、方法は様々に異なってきますが、様々な方法を試してほしいですね。
左のw君、毛糸玉の色彩感を重視しています。手順は良かったのですが追求がやや浅かった。
中右のNさんはデッサンがしっかりしてますね。毛糸玉をしっかり立体としてとらえられている。
最終やや濁ったので、今後注意して下さい。
せっかくいっしょに制作しているのだから、各自の良いところを取り入れあってほしいと思います。



そして講評。



十分とはいえない出来でしたが、それぞれがんばったと思います。
もうちょっと平行に貼ってほしかったけど。
この4枚の中から今回2枚がアスクギャラリーに選ばれた、ということです。
ちなみに同じモチーフのあと2枚は彦根教室の作例です。
りんごとパスタ袋の作例は、七条教室・北山教室の作例です。

今回、参考作例と制作風景を紹介させてもらいましたが、
アスクギャラリーを見るとき、掲載作品1枚1枚に、
このようなドラマが隠されていることを想像して
見てもらえれば、より楽しめるのではないでしょうか。

また、参考作例を見る時、この作例を描いた人は今頃何をされているのかな?
と考えてもらうと、より制作のモチベーションが高まるかもしれません。

これからもアスクギャラリーをよろしくお願いします。

Y師より

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23 September

滋賀の高校教員展 at 成安造形大学


最近は、毎日のようにアスクカーで滋賀県の高校を訪問しています。生徒も少しずつ増え発展してきている(夏のAOも全員合格した)草津教室をもっと知ってもらおうとがんばっています。


昨日は、湖東の守山から琵琶湖大橋を渡って湖西の高校を訪問したのですが、その途上、成安造形大学に立ち寄り、同大学内の「ギャラリーアートサイト」で開催されている『滋賀の高校美術教員展2011』を観てきました。何人かの訪問先の先生方から紹介されていて、これはなんとしても行かねばと思っていたのですが、訪問アポイントの合い間にうまいこと行くことができました。

日ごろ訪問した時は、当然受験対策の話ばかりさせてもらっている訳ですが、美術の根本的な話になることも多々あります。美術指導のベースになる美術観などに関しては、やはり創られている作品を知ることで理解が深まると思います。なので先生方の展覧会にはなるべく観にいくようにしています。たんに観たいというのもあるが。



想像以上にレベルの高い展覧会でした。もちろん一人一人作品傾向は全く異なるのですが、1点1点見応えがあった。会場は2つあり、コンテンポラリー系と伝統系で(おおまかには)まとめられていました。滋賀県は美術部がものすごく盛んであることは前から知っていましたが、さすがに先生方もしっかり制作がんばっておられるのだなと思いました。
会場も広くて美しくまったく美術館並みでうらやましい限りです。大学内の展覧会場に関しては、他にもいろいろあって、他にも学生やOBが展覧会をしていました(今回急いでたので素通りしましたが)。大学の方針でかなり力を入れられているようですね。やはり展覧会は、学生さんにはすごく勉強になりますからね。


しかし、写真撮影禁止だったので、肝心の作品が紹介できません。アシカラズ。
外部からの撮影はOKだと思うので撮っちゃいました。紹介します。あとは想像して下さい。





成安造形大学に来るのも久しぶりだったので、日ごろお世話になっている入試課の方々にも挨拶に行こうと思っていたのですが、逆に受付をアスクカーで通過した瞬間に気付かれて、駐車場の案内を受けている間に、出迎えを受けてしまいました。で、カフェのチケットまでもらってしまった。草津教室開校時のお礼も…と思っていたのに、まったく逆になってしまった…のですが、まったく遠慮せずケーキセットをいただきました。展覧会を急いで見て、カフェテリア「結」にも初めて入った。ケーキセットもブログで紹介しようと撮影するつもりが、気付いたら平らげてしまっていた…。



成安といえば、やはり琵琶湖ですよね。
確か生徒さん達が自ら造ったというカフェ自体もお洒落で良いが
やはり窓からの景色が最高。

外に出てみると、全身青塗りの生徒が・・・
さすが美大、今時こんなバカする奴はなかなかいないゾ・・・。



いえいえ、これは今井教授の作品です。
七色の像が琵琶湖を見ているのです。



しかし、成安に限らない話だが
大学にカフェって今時の学生は
なんて恵まれているんだ!!と
おいしいチーズケーキをほおばりながら
少し怒りを感じたY師であった。(←説得力なし)


ほんとは、次のアポがなければ、アトリエをまわって
アスクのOB達に会いに行きたいところでもありましたが
今回は無理でした。残念ながら。
次の機会には「結」でケーキおごらせてもらいますので。



琵琶湖大好き なY師より


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