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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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18 October

気づかないまま通りすぎてしまうこと

こんにちは。サカグチです。

今まで少しも気にならなかったのに、
たとえばコーヒーが美味しいなと感じるようになって、
いつもの道にコーヒー屋さんを見つけたりすることってありますよね。
ずっとそこにあったのに、
気づかないまま通りすぎてしまっていたようなこと。

アンテナを張るなんて言い方がありますが、
自分の意識が変わることで、
受け取り方が変わることがたくさんあります。

8月に、京都市立芸術大学の受験対策説明会を行いました。
あの頃はピンとこなかった話が、
今なら伝わるんじゃないかなと思ったりしてブログを書いています。

受験対策は、大きく2つに分けて考えることができます。
「守」の時間と、「破」の時間。

今日の課題がどちらの課題なのか、
今の自分がどちらにいるのか、いつも考えるようにしましょう。 
 
そして、「守」は真似ることと同時に、
原則を学ぶことだとも話しました。

自由になるために、原則を学ぶ。
とても大切なことです。
自由とはルールが無いことではなく、
ルールを知ったうえで、型を破ることです。


              サカグチ

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03 December

新しいことを知りたい という気持ちを持つこと。

こんにちは。サカグチです。
高3生、高卒生は、それぞれの受験スケジュールにそって、
結果が出たり、まだまだここから受験本番だったりと様々です。

 
今年3月の芸大受験説明会の中で、
『発見と練習と確認』という話をしました。

その冒頭。
京都アートスクールには、自分の知らない何かを発見する気持ちで来てほしいと話しました。
そして私自身、振り返ると、
学校や予備校に発見する気持ちを持って行ったことが非常に少なかったことも話しました。
「自分の作品を見せるために」
「自分の能力を認めてもらうために」
そんな気持ちで、予備校や大学に通っていました。


知っていることを教わって理解することは、そこまで難しくはありませんが、
まだ知らないことを教わって理解するのは非常に難しいことです。
自分を疑う強さがなければ、それはできません。

あなたが成長を望んでいるのであれば、
あなたのすぐそばにいる講師や先生や、コーチや監督の言葉を疑わずに、
真っ向から理解してやろうという姿勢で向き合うことが大切だという話です。

誤解を恐れずに言えば、
私自身が生徒や学生だった頃。
いつも講師や先生や、コーチや監督の言葉を疑っていたと、今は思っています。
だからこそ自分は伸びなかったし、
目指しているような結果を達成することができませんでした。


すべてを信じることとはまた違いますが、
多少の違和感があった場合に、まず相手ではなく、
自分自身を疑う気持ちがあればよかったと今は思います。
その相手が、講師や先生やコーチ、監督という、自分を導いてくれる人ならば、なおさらです。
そもそも自分が気付いていないことを、その人は必死になって伝えようとしてくれているのですから、そこに耳を傾けないのであれば、きっと遠回りしてしまいますよね。
                サカグチ

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30 August

状況と本質


状況に対する指導ばかりを繰り返すと、
生徒は、無数にある状況に対して、
今、どうすればいいのかと考える癖がついてしまいます。

本質に対する指導(考えるポイントを伝えること)をして、
生徒が「自分で判断する」力を育てたいと思っています。

「自分で判断する」とは。
ここはAだ! と、ひらめく、決断するのではなく、
考えられる選択肢をまず並べることから始まります。
AなのかBなのかCなのか……。
かたよらず、そこにある選択肢の中から、
今、この状況での最適な答えを選ぶ必要があります。

いかに物事を整理してとらえて、
別の切り口にある選択肢を並べて考えないかが重要です。


作品づくりには、いつでもどんなときにも通用する正解はないけれど、
今、この状況の中で、自分が決定する答えはこれだと判断する力がなければ、
なかなかよい作品をつくることはできません。

考えることは、技術です。
練習を繰り返せば上達し、
練習しなければなかなか上達しません。

               サカグチ



  

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24 July

チームを選ぶような感覚

こんにちは。サカグチです。

美術を教えることに関して。
なるべく誤解をとくような言葉を話したいと、
日々、考えては整理し、整理しては崩してを繰りかえしています。

たとえば、
11名の合格者が決まる美大入試の場合。
それはきっと100m走の1位~11位を決めるよりは、
サッカーチームの11人を選ぶほうに似ていると思っています。

けれど、受験生自身がなんとなく
「競争」という言葉から、
100m走のような競争をイメージいるんじゃないかぁと思う瞬間があります。

100m走のような競争もあれば、
サッカーのレギュラー争いのような競争もあります。
サッカーの11人を決めるときは、足の速い人を11人選ぶわけでありません。
「得点力の高い人」
「守備のうまい人」
「チームをまとめることができる選手」
「スタミナのある選手」
「ゴールキーパー」など……。



それならば長所に目を向けて、そこばかりを伸ばせばいいのかといわれるとそうではなく、
まずは短所を伸ばし、その後長所を伸ばさなくてはなりません。

             サカグチ

↓過去の京芸の合格再現。
↓同じような作品ばかりではなく、色んなタイプの作品が高得点をとっています。

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14 February

完成度が足りない

こんにちは。サカグチです。

多くの美大受験が、残すところ実技試験のみという時期になりました。
実技のみに集中できるこの時期。
askにいる時間も大切ですが、帰り道や、眠る前など、手を止めて頭を整理する時間も大切です。

どれだけ大切なことを話していても、聞く側の意識が低ければ何のためにもならない話になります。
同時に、何のためにもならない話は、やはり聞くのはつらい。
聞く側の立場に立てば、どちらも同じような印象を受けてしまうので、厄介です。
大切な話も、何のためにもならない話だと誤解されてしまうこともあります。

そして、聞く(読む)タイミングも重要です。
だからこそこの時期、帰りの電車の中や自宅で、過去のブログを読み返し、
以前は何も感じなかった文章に、今の自分にぴったりはまる言葉を探してほしいと思います。
過去の記事を紹介した過去の記事を紹介します。

「入試後と、入試直前」


そして今年書いた【教えること 育てること】
「美しさの法則」
「制作スピード」


教室でよく話す「完成度が足りない」という言葉には大きく2つの意味があると考えています。

①細かい部分への意識が低く、雑な印象を受けるという意味。
(京芸模試で話した「神は、細部に宿る。」という話)

②未完成である(時間に間に合っていない)という意味。
完璧主義の人は、一つひとつの仕事に完璧を求めるあまり、停滞することや、期限に間に合わないことがあります。
何が何でも完成させる人は、まずは全体像を漏れなく把握します。
そして、今現在自分の手元にあるもので時間内に何とか形にすることを行います。
(京芸模試で話した「棚上げする」という話)

国公立前期入試まであと11日。
2つの意味の「完成度」を理解し、作品制作に反映させてください。
                       サカグチ

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