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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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08 November

日常にメリハリを



 こんばんは。サカグチです。
『メリハリ』がある教室、『メリハリ』がある関係が好きなのですが、メリとハリっていったいどちらが厳しくて、どちらがゆるいのなのかなとふと気になりました。どちらも硬そうな音で、厳しいように感じます。
 
 調べてみたところ、「減り(めり)」は低い音、「上り(かり)」は高い音をあらわす音楽の用語が語源だそうです。なのでメリがゆるい状態、ハリが厳しい状態ですね。
さて、厳しさに関して。

 大村はま という国語の先生がいました。その人の本の中に、「大人は子どもたちが厳しいことを嫌うように思いがちですが、本当は厳しいことを期待している部分もあるのですよ」というようなことが書かれていて、納得した記憶があります。
 
 人は油断すると楽なほうを選んでしまう。だからこそせめて教室は厳しい場所、厳しい時間であって欲しい。
 そんなふうに考えることもできますが、果たして、人は楽なほうを選んでしまうものなのでしょうか? 目の前に分かれ道があったとき、自分にとって難しいほう、苦しいほうを選択する人、自分にはまだ備わっていないことを認めて新たに身につけようとする姿勢を当たり前に選ぶ人も世の中にはいます。そういう人ははたから見ていて苦しそうかというとそうではなく、とても楽しそうに見えたりします。



  サカグチ

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10 October

「日本の美術教育を考える」

 
 
 サイトウです。

 2歳の姪が描いたバイキンマン。
 顔ばっかり描くから、
 「手とか足は?」って聞いてみたら、
 顔に直接生えてきた。
 
 大きさとか比率とか、色とか
 なにも合ってないのに、
 バイキンマンに見えた。
 
 * * *
 
 さて先日から連続シンポジウムが開催されています。

 
 
 東北芸術工科大学や京都造形芸術大学が主催しているものです。
 第1回目は10/3に東京で行われました。
 動画配信もあったので家から観ていました。
 「規格外サイズのアーティストが生まれる教育環境とは?」
 というお題で、
 日本の現代作家で東北芸工の副学長でもある宮島達男さん、
 茂木健一郎さん、やなぎみわさんらがトークをしていました。 

 「(日本全体に)批判力がない。」
 「大学生が幼い(ものごとを自分で決めて実行できない)」
 「ものごとになにか正解があるという前提で生きている。
  入試制度(センター試験など)もよくない。」

 というようなキーワードが出てました。

 そういう意味では、芸大の入試って良い。
 答えがないものに対して、
 自分の考えや修練した感覚をカタチにすることが問われる。

 さぁてそんな次回は、
 11月30日(金)19:30~21:00  
 「教育でアーティストは育ち得るのか?」by大竹 伸朗 氏
 
 後日でも動画観れると思うので、興味ある人は観てください。
 詳しくはこちらから。
 
 <サイトウ>
 

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07 October

時間通りにはじまらせること。時間通りにおわらせること。

 こんにちは。サカグチです。

 いつも乗るバスに、1人だけすごく丁寧な運転手の方がいます。阪急電車は何分後に来ますと案内したり、ゆっくりと聞き取りやすいように話したり。きっとあのバスを利用してる人は結構気づいてるんじゃないかな。真面目すぎるその姿勢を滑稽に思ってる人もいるかもしれない。

 ずっと、おそらく10年くらい前から止まったままになっていた腕時計の電池交換を7月におこないました。動くのかどうなのか心配だったけれど、この2ヶ月ちゃんと時を刻んでいます。9月は31日がないから、10月1日に日付を31から1にあわせました。10年ぶりの懐かしい習慣。

 電池交換をするときに、京都駅にある時計修理のお店がいいと聞いたのでその店に行きました。なんでも他では断られる時計の電池交換や修理も大丈夫とのこと。あまり多くを話す人ではなかったけど、信頼できる仕事をする人だと感じました。

 動いた腕時計をながめながら、これから大切に使おうと思いながら、バスの出発を待っていました。秒針がまもなく12をさそうとしたときにバスのエンジンがかかり、聞いたことのあるあの丁寧な案内の後、ドアが閉まり、時刻表通りに、そして電池交換したばかりの腕時計と綺麗に同じ時間を数えながらバスは出発しました。

 時間を守ることって結構しんどくて大変だし、時間に縛られたくないんだと言って腕時計をしないのもカッコいいと思ったりもしたけれど、色んな場所の色んな人を結んでいるんだと思うと、守れそうな気がする。見知らぬプロの時計修理技能士と見知らぬプロの運転手の仕事を結んでいたように。

                                     サカグチ

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26 September

自分の作品に幾通りの地図を見ることができる?

こんばんは。サカグチです。

今週の北山STSPの造形トレーニングの中で、「別々の切り口を混同させない」という話をしました。
  
人間について考えたとき、たとえば【幸せ/幸せでない】というひとつの切り口があります。
他には【お金持ち/お金持ちでない】というのも別の切り口としてあります。

【お金持ち】イコール【幸せ】と考えたり、【お金持ちでない】から【幸せでない】と考えてしまうと、問題の解決には直結しない。

お金持ちで幸せな人もいれば、お金持ちで幸せでない人も考えられる。
また、お金持ちでなくて幸せな人もいれば、
お金持ちでなくて幸せでない人も考えられるのに、いくつかの可能性を見失ってしまうときがある。

こういった誤解って結構たくさんあるんじゃないかな。

【走るのが速い】から【モテる】と考えたり、
【何処どこの国の人】イコール【こんな性格】と考えたり、
【デッサンが上手い】ので【合格】と考えたり。

【幸せ】とか【合格】とかの大きな目標の場合、
まずはいくつもの切り口を認識して、
少しずつ自分が納得できる状態にもっていくことではじめて、
目標に近づくことができるんじゃないかな。
これさえクリアすればオッケーみたいな、そんな必殺技で解決できるほど、簡単な問題じゃないんだな。
 

物事は複雑だからこそ、整理できる思考力を身につけたいと思う。
決して世の中を単純に把握するための能力ではなく、世の中の奥行きと広がりを理解するための能力。
  
 

                              サカグチ

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18 August

茶色い机

 こんばんは。サカグチです。

 

 先日、北山で行われたやきそば大会、楽しかったですね。
 たこやきブースに使われていた『茶色い机』、ぜんぜん茶色くなんかなかった。
    
 
 

 見ているようで見ていないし、わかっているようでわかっていない。

 さて。ASKの導入と講評の時間。そして指導について。
 みんながまったく知らないことについて教えるときもあるけれど、
 みんなが知っているふうに思っているが実はちょっと違うんじゃない? ということについても話しています。
 知ってるからいいやと思って聞かないでいると、大切なことを聞きのがすよ。

 今の自分に見えているもののほかに、いったいどれだけたくさんのものが隠れているのだろうか。

                      サカグチ

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