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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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31 December

力を引きだす

 冬期京芸模試Weekが終了しました。こんばんはサカグチです。
 講評会でも話しましたが、模試を受けていた60人の順位なんかじゃなくて、京芸を受験する600人の中で60人が上位に入ることを信じて指導しています。それはできることだと思っている。京都市立芸大は美術学部全体で135人合格します。そして美術科だけでも70人合格するのだから。
 そこでもう一度、内制止(メンタル・ブロック)を取り払うことの大切さを忘れないための、499ポンドの話。

 昔、重量挙げで、500ポンドの壁を誰も乗り越えられなかったときの話。
 世界記録が499ポンドだったとき。
 スタッフが間違えて500ポンド以上を準備してしまったことを知らずに、そのバーベルを持ち挙げた選手がきっかけとなって、世界中で6人もの選手が500ポンド以上を持ち挙げられるようになったらしい。
 無理だと思っているうちは、見えない壁をつくってしまっている。まずはその壁をなくした状態で、チャレンジしていこう。

 さて、模試の結果には色々な形がありましたが、中には、実力が出せなくてくやしい思いをした人もいましたね。
 ぼくは、自分であっても他人であっても、努力しないときにいい思いをすることが大嫌いで、真面目に頑張ったのに、苦しい道を選択しているのに、自分に厳しかったのに損をするようなことが大嫌いだから、ぼくの近くに、なかなか実力が出せなくて、くやしい思いをしている人がいると、何よりもつらい。

 実力が発揮できないときというのはたいてい、周囲を意識しすぎているように思う。たとえば、ぼくのまわりの実力が出しきれない人の多くは、ぼくたち講師の顔色をうかがいすぎているように感じる。
 どうすれば先生に褒められるか、どうすれば先生に怒られないか、どうすれば先生に……。
 まずはその人が自分の実力を信じ、楽しんで取り組むこと、アイデアを出し、こうしてみたいと思い、それに向かうこと、その結果、よい作品が完成することこそが、実は我々が一番嬉しいことなのに。
「先生、こうしたらダメですか?」
「先生、こうしてみていいですか?」
 そんなふうに訊かれるたびに、あぶないなぁと思ってしまう。
「私はこういう作品をつくりたいから、先生、前に話してたあの話、もう一度教えて」
「オレはこういう作品をつくりたいんだけど、それって先生がくれたこの資料のこの部分と関連することなのかな?」
 そういう質問ができる状態であって欲しい。

 基本をおろそかにしちゃダメだと思う。基本を踏まえることって、退屈であったり、めんどくさかったり、つまんなかったりするけれど、そこをおろそかにしてほしくない。
 そして、基本をおろそかにしていないのであれば、そこからもう一度、自分自身がワクワクするような姿勢で、取り組んで欲しい。見た人がワクワクするような作品になることを願いながらね。



 さて、2011年もあと何時間。この一年、いろいろなニュースがありました。そのうちのひとつ、女子サッカー日本代表が、FIFA女子W杯で優勝しました。この結果は、かならず男子の日本代表にも影響すると思います。上にも書いたメンタルブロックの話とつながりますね。
(ちなみに、私が中学生の頃、男子はまだW杯に出場したことがなかったのです。前回W杯で日本はベスト16。今の子供たちは、それだけでメンタルブロックの大きさが全然違うから、これからまた楽しみです)

 なでしこジャパンの監督、佐々木則夫監督がどのようにチームをまとめたのか、どのように選手の能力を引きだしたのか、とても興味がある事柄のひとつです。
 佐々木監督と言えば、おやじギャグを言うことで有名なのですが、監督のユーモアであったり、監督自身がリラックスする姿勢であったりは、絶対にチームの力に結びついているのだと思います。きっとあのチームの選手たちは、あまり監督に怒られることを気にせずにいられる。
 おやじギャグだけを見習ってしまえばそれは似て非なるものになってしまいますが、2012年の私個人の目標のひとつに、そういった周囲の能力を引きだすための立ち振る舞いということを考えています。

 ユーモアといえば、ゴウカクリスマスでの、あの3人組のコント、素敵だったなぁ。
 そして、プレゼント交換をこんなふうにしたいとアイデアを出して、実行してくれたsioさんもありがとう。
 まさに、自分たちがどうしたいのかを伝えてくれるああいう瞬間が、嬉しいんですよ、私は。
 自分がやりたい形のゴウカクリスマスを一方的に伝えるんじゃなくて、一緒につくっていくということ。それを望んでいる。それは、前にも書いたけど、制作に関しても同じね。

                           サカグチ

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09 December

はじき

こんばんは。サカグチです。
12/7(水)、広島市立基町高等学校で、芸大受験説明会を行ってきました。
基町高校は、創造表現コースという美術、工芸、デザインを学べるクラスがある、広島市内の高等学校です。
約100名の生徒が参加。
芸大美大受験について、大学生活についての話をしてきました。
 
2011年度のASKの活動報告はこちら↓
http://www.artschool.co.jp/teacher/index.html
随時、更新していきます。

説明会の後、たくさんの生徒が質問してくれました。
自分のことを思い出すと、なかなか質問できない生徒だったので感心します。
さて。
今回、広島市まで車で移動したのですが、
京都市から、約340kmの距離を移動しながら、
小学生のころに習った、速さと時間と距離の「はじき」を思い出していました。

「はじき」の何が上で、何と何が下にくるのかがなかなか覚えられなかったり、
避難訓練のときの「おはし」と混同したりして、テストのたびに正解がわかんなくなって、
いつも返ってきた答案用紙を、ひきだしの奥に隠していたあの頃。

でも今なら、「距離」と「時間」と「速さ」の3つの中で、
おそらく「速さ」という概念が一番最後にできたと考えることができるから、
「距離」を「時間」で割ればいいとすぐに答えることだってできる。
(たとえば、「距離」という概念を発見する前に、「速さ」を発見することはできなかったということ)

当たり前に存在し、認識している、「距離」や「時間」だって、
大昔の人々は認識していなかったんだと思うと、とても不思議です。
そういうのって、きっと誰か本当に困った人が発見したんだと思う。

「俺はここからAまで3回往復して運ぶから、お前はここからBまで2回往復して運べ。お前の方が楽だぞ」
とか言われたものの、絶対に、ここからAまで3回のほうが短いはずだと困った人が距離を発見した。

もしくは、人を好きになるみたいな、そういう気持ちが、絶対に関係していると思う。
「俺は夏のある1日、明るい間、Cさんとデートするから、お前は冬のある1日、明るい間、Cさんとデートしろ。同じだ」
とか言われたものの、絶対に、あいつのほうが得しているはずだと悔しがった人が時間を発見した。

たとえば、なんとなく「色」と呼んでいたものを、「色相」や「彩度」「明度」に分けて認識するようになったこと。それを習い、理解し、制作に反映させること。知識として知るのではなく、考えとして理解すること。
なんとなく観察しているものが、いったい何なのかを分類して考えてみたり。
そういう学習が本当に大切だと思う。

もしも、『絶対にみんなが感動する色の組み合わせ』があったとしたら、
それと同じくらい、『色の三属性を理解すること』って大切。
本当は、『絶対にみんなが感動する色の組み合わせ』なんて、どこにも無いのだから。

けれど、『絶対に自分が感動する色の組み合わせ』は、きっとある。
なかなか見つからなかったり、決定できないけれど。

                        サカグチ

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15 November

美しい


 サイトウです。
 大学時代の先輩のお仕事… 
 (CDのジャケットデザイン)

 
 
 こういう洗練された美しさは、ほんとすごいなと思う
 きれいだな

 久々に色彩検定の本を読んでました。
 ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラー
 という考え方がファッションの基本なんですって。
 ファッションに限らず、色彩構成の画面に使えますね。

■ベースカラー(基調色、主調色)
■アソートカラー(ベースカラーの次に広い部分を占める色のこと)
■アクセントカラー(まとまりある配色をほどこしたものの、単調な感じがするときに対照的な色を少し加えることで、全体を整えるのに使う色のこと)
 
 アソートカラー…これがみそな気がする。
 上のCDジャケットは、
□ベースカラー → 濃紺(黒?)
□アソートカラー → ブルー
□アクセントカラー → オレンジ(茶?)、白
 かな。
 冬期講習での色彩制作ではぜひこんな意識を持ってみては。


  ピンクが効いてる

  もうちょいアクセントあるといいかも
  
 今は夜中3時… へんな時間に起きてしまったサイトウでした…はぁ。
 
 
 

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11 November

準備

 サカグチです。こんばんは。
 平日夜間のクラスは17:30から開始します。
 金曜日、ほとんどの受験生は昨日からの続き。
 七条教室の時計は17:05。
 
 
  教室には、17:00から来ていいこととなっていますので、何人かの生徒が、絵具の準備をしたり、ちょっとした食事をしたり。
 そして。
 まだ時計の針は17:20を回ったところなのに、みんな制作に取りかかりました。
 
 特に催促したわけでもなく、にらみをきかせたわけでもないのに。感心。
「目に入れても痛くない」って、こういうことを言うんでしょうね。

 基礎生も、集中して制作しています。
 

 
 ちなみに、手前に見えているのは、北山にあったはずのNET生の作品
 そう、明日、明後日はいよいよNET生の指定スクーリングの日なのです。
                         サカグチ

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27 October

木曜の夜、七条教室。

こんばんは。サカグチです。
急に寒くなったと思ったけれど、温かい日が結構続いていただけで、実はそろそろ11月なんですよね。

後期授業も、推薦対策も実戦対策京芸補強もあと3週間半。
作品1枚1枚にそれぞれの成長を感じます。
面談の準備で個々の作品をふりかえってみるとなおさら、その変化に驚き、そして頼もしくも感じます。
ここからまたさらに成長してくれると実感できるから。

さて、夜間の授業には、高校生が多く通っています。
毎日朝から学校で勉強して、
その後、askで制作しているのだからすごいパワーだな、と思う。 

   

そしてやっぱり、負けてられないな、とも思う。

歳を重ねると1年が速く感じるといいますが、
それって、今まで過ごした時間に対する今年1年の比率の違いだと説明されることがあるけれど、
(たとえば、6歳の1年は『6分の1』で、31歳の1年は『31分の1』であるから、6歳は1年を長く感じるということ。)
それとは別に、充実していれば大人になっても1年ってそんなに速くすぎないような気もする。

新しいことを学んだり、
まだまだ勉強することがたくさんあって勉強したいと思えているときは、
1年が結構ゆっくりに感じられる。
たとえば今年は、4月から数えて7ヶ月が過ぎましたが、
自分では、1年半くらい経ったような気がしています。

   

                             サカグチ

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