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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
04 February

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08 February

説得するにもそれなりの

思うのですが、説得力というのは、
「あのう、どうでしょう、わかってもらえますかねえ……」といった類のものではなく、
相手の胸倉つかんで揺さぶりながら、
「わかれ! わかるか? わからせてやる! このやろう!」
と圧倒するものをこそ、僕はそう呼びたい。

これは実技の試験でも同じで、
相手の顔色を伺った及び腰の作品は、まず評価されないだろうなと僕は思います。
とはいえ、まったく相手を鑑みない強引さは、何にもなり得ず、
それは単なる自己満足でしかありません。
なので、胸倉をつかむ者は、ただつかんでスゴむだけでなく、
胸倉をつかまれる人のことも考えようよ、と。
胸倉をつかまれる方だって、つかまれている時は、けっこうなエネルギーを使うはずです。

「勝訴」という紙を掲げて裁判所から駆け出てくる男がぷりっぷりのメイドさんの格好をしていたら、
はたして報道は説得力を持つでしょうか。
明日社運を賭けた大事な会議があるんですという人が小脇にサーフボードを抱えていたら、
その切実さは伝わるでしょうか。
子供がシルクのガウンを着てブランデーグラスをくゆらせながら目を細めて「今夜が山だな」とか言ってたら、
そいつを可愛がろうと思うでしょうか。
同様に、胸倉をつかんでいる人の下半身がムーンウォークしていたら、
胸倉をつかまれている方は、一体どういう気持ちになればいいのでしょうか。

それは胸倉をつかまれている人に失礼でしょうよ、胸倉つかんでるくせに、
と思うわけです。
「勝訴」の紙を掲げる男はちゃんとスーツ着て横分けであれ、切実な事情の者はちゃんと頭を抱えろ、子供はちゃんと可愛くあれ、演技でもいいから。
僕はそう思うわけです。
胸倉をつかまれる方はきっと、
もっとちゃんとつかんでほしい、もっと深く眉間にシワ寄せて目剥いてアゴしゃくらせてちゃんとスゴんでほしい、と思ってるはずです。
表現に堅牢性を持たせるなら、
自分の作品は人の胸倉をつかむに相応しい、凶悪なヤクザみたいな風貌に頭からつま先までちゃんとなっているのか、
そういった自己言及がたぶん必要です。

胸倉をつかむ人は、胸倉をつかまれる人のことを考えて、胸倉をつかむ。
それが、本来の説得力であったり客観性であったりするのではないかと、
仮止めマスキングテープが貼られたまんまの京芸模試立体作品を昨日見て、ふと思いました。


本日の草津教室 模試講評のため ガラーン


はやし

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06 February

直前・京都芸大 実戦実技模試 1日目

本日 直前・京都芸大 実戦実技模試の描写と色彩を行いました。


 
北山教室、60名近く模試を受けていたので教室がぎっちぎちに。
昼休みはさらにぎっちぎちでした。
 

アスクの京芸模試は、同じ大学に合格する目標を持っている人たちが受けているので、
本番さながら、実技試験を受けることができます。
作品を並べて講評を受け、自分の長所と短所が知れて尚且つほかの人の作品も見れるベストな環境です。

本番の試験では、いかなる状況でも実力を発揮し、落ち着いて制作していくことが求められます。
今回の模試を受けて、よりいっそう入試までの実技対策に磨きをかけてほしいと思います。


あと、京都市立芸術大学のHPには出願状況が出されていますので、まだ見ていない人は、
自分が受験する倍率を見ておいてくださいね。
http://www.kcua.ac.jp/important/?mp=26178
上田

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05 February

完成度


 明日は、京都市立芸術大学 実戦実技模試です。
 
 実際の試験と同じ時間帯で行います。
 9:00からなので、8:30には教室に来て落ち着いて準備できるようにしましょう。

 
 
 先日、奈良県立美術館で開催している
 『田中 一光 デザインの世界』というポスター展に行ってきました。サイトウです。
 田中一光さんは、昭和の代表的デザイナーです。(没後10年)
 この方は奈良出身で、京都市立芸術大学(旧 京都市立美術専門学校時代)卒業ですよ。
 みんなの先輩ですね。
 具体美術協会吉原 治良さんのもとで活動していた時代もあったようです。
 
   
 
 とにかく、完成度を感じました。
 私はよく展示物をみて、好きか嫌いか、美しい配色なのかどうなのか
 「判断がつかない」ともやもやすることがあるんですが、今回も割とそうでした。
 そもそも、芸術作品に関して、判断なんてせず、
 「好きなものは好き、嫌いなものは嫌い」って感じて心の片隅においておけばいいんだと思いますが…、
 答えのようなものを繰り出すためにシロクロつけたくなったり、
 理屈的な意味づけをしたくなってしまうんです。
 そのへんみなさんどうなんでしょう……。


 「自分だったらその色を合わしてしっくりとはこない気がする…」とか、
 正直共感できるものばかりではなかったけど、
 どれも「納得」ができちゃう「完成度」でした。
 配慮がいきとどいているかんじがびしばし伝わってきました。
 大学生のときに見たときより、完成度が高い事のすごさに今回強く感動しました。
 
 作り手は、「他人に好きになってもらえる作品」を作る必要はなくて、
 「完成度をあげる作品」を目指せばいいんだろうなって思いました。
 結果的に勝手に好きになってくれる人は出てきます。

 明日の模試、完成度をあげることがんばって!
 それが難しいんだけど。
 でも、まずは配慮の問題だと思います!
 それだけで50点くらいかわると思います。
 
 とりあえず今夜は8時間分は寝て下さい。
 
 <サイトウ>

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05 February

言葉の意味

こんばんはマツノです

アスクではもうすぐ京芸模試を行います
わたわたとその準備を進め帰ってきて、このブログを書いてます
生徒には本番と同じ気持ちにまで高めて
しっかり良い状態で挑んでいただけたらと思っている訳です

先日、
「苦手だった立体だけど、今は250点取りたいと思ってる!」
と意気込みを聞かせてくれる子がいました
「制作してきたから見て!」
と課題以外のを描いて持ち込んでくる子もいました
すごい数だった、アツイものを感じました

良いなって作品が増えてきている中で
「あと一歩が出てこない」
と自分の課題を明確に取り組む姿には誠実さを感じます

僕が高校生の時
ギターを教えてくれるおっちゃんがいて
時々その人のスタジオを使わせて貰ってたんですが
「おたくになれ!おたくってかっこええやん!」
って言われて
「え〜、おたくってかっこいいの?」
と思った記憶があります
後から考えてみると、
「何かを一心不乱に追求する者」って意味だったのかもしれないな〜って
単純に思い直したりして
「おたくかっこいい!」
って言ってます

言葉の意味の解釈って
特に日本語は様々な受け取り方が出来る
誰かが言った一言が
それを聞き、受け取った人の数だけ意味を持ってくる
すごい事ですよね

そして最後は
自分が自分なりに理解する事が必要なんじゃないかなと思います
誰かの素晴らしい言葉も100%言った本人ほど理解は出来ない
自分の中に取り込んで、考えて、導きだす
それは元とは少しニュアンスが違ってくるかもしれない
でもそれでいいんだと思います
自分の真実にしていくことが大切なんだろうなと
講評ではそんな事を頭に入れて聞いてみるのもいいかもしれませんよ

さて
あなたは「何おたくになりますか?」
気が向いたら聞かせて下さい

それではまた!

マツノ

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03 February

今日の一枚 <七条教室>

七条、入直、とある週末の、ある一枚を紹介します。




先週から金沢日本画対策をしていた生徒が、土曜日に沖縄県芸油対策の構成デッサンを制作しました。
彼にとっては、これが初めての構成デッサン。
制作サイズは、木炭紙大(50x65センチ)、このサイズを鉛筆で、6時間で完成させます。
構成デッサンの場合、与えられた課題から、如何にして画面を構成できるか、要は、一枚の素描として説得力のある画面を描けるかが問われます。
油絵科の試験なので、木炭も選べますが、日本画対策もしている彼は鉛筆で描きますので、木炭でなく、鉛筆でしか出来ない表現をします。相当に綿密な画面計画が必要な課題です。
右も左もわからない状態でのスタートですが、生徒はヨーイドンの合図と共に走り出しました。


僕はこの課題を生徒に導入しながら、自身の浪人時代の食生活を思い出して居ました。
画材を買った為にお金がなくなり、今夜食べる食材をいかにして調達するか考え工夫しなければ食えない日々。
金は無い、なるべく食べたいものを、腹が膨れる量の食材をどこで手に入れるか。


活路は必ずあります。


ASKの講師は、その方角と、途中押さえるべきポイントを示します。
それを頼りに生徒が走る。講師は今の時期、間に合わなくなる!そら走れ走れ!と追い立てるでしょう。

僕は初めての課題でドタバタと、無我夢中に駆け抜け、まだゴールまで遠い地点でタイムアップした生徒を迎え、まだまだだけど、よくがんばったと、その労をねぎらいました。



限られた時間で、出来ることはもう限られています。
先日引退した関取の高見盛りのようでいい、不器用で構わない。
あなたの課題に対する誠意と、あきらめない姿を結局見たいのです。
それを人は愛とも言います。


ご存知、 愛は勝ちます。



田和

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