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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
05 February

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12 June

観察しよう

こんばんは。

実技講師の上杉です。

本日は前期第4週から、毎週土日に行われている特別公開講座、「AO入試対策講座」と「マンガ特講」の七条教室の様子をお伝えしたいと思います。

AO入試対策講座の風景
  

マンガ特講の風景
   


AO入試対策講座、マンガ特講を指導していて、「観察する事」の大切さを感じます。
はじめに観察ありき。

どんな物事でも、多面体だと思います。
見るアングルによって、様々に意味合いが変化するものだと思います。
良く見えたり、悪く見えたり、美しく見えたり、醜く見えたりするものだと思います。
あらゆるアングルからその物事を観察し、時には大局的に、特には局部的に、大きく、細かく、浅く、深く観察する事が大切なんだと思います。


先週のAO対策講座は、「自分の為の7月、8月のスケジュールを立てる」というものでした。
ある生徒の作品が非常に面白かったです。
詳しい内容はここでは割愛しますが、自分自身を観察する中で見出した実感、思いがけない発見による感動が散りばめられおり、作品の見た目は地味なものでしたが、とてもエキサイティングに感じました。


翌日のマンガ特講は、「自分自身が体験した日常の面白かったことや興味のあったことを1ページのマンガにしなさい。」というものでした。
ある生徒の作品、その生徒が現在通う高校の、個性的な担任の先生をモチーフに描いた作品でしたが、とても面白かったです。
描きたい人物像を、読者と共有したいその先生に対する自分自身の思いを、じっくりと観察し、掴みとる事が出来ていたんだと思います。

観察する事で得た実感のある情報を、いかに、第3者に寸分狂わずダイレクトに伝えられるか、せりふ・コマ割りなどの表現方法が練られていたと感じます。


いかに表現するかよりも、まずはどれだけ観察できるかが大切なんだ。
改めて観察する事の大切さを学ばせてもらった二日間でした。




上杉

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11 June

ものづくりたるや


 先日、『ブラック・スワン』というDVDを観ました。
 決してハッピーな映画でないけど、とても感動しました。
 自分が体験しているわけではないのに、
 主人公の負の感情に感情移入しながら観ました。
 ナタリー・ポートマンの演技もとても上手でした。
 踊りも、音楽と映像とともにとても幻想的で少し暗くて美しかった。
 
 

 「いい物語」ってなんなのでしょうね~
 人間の心理や、思考を疑似体験できるものでしょうか。

 マンガを制作しはじめたばかりの生徒の作品は、
 「ちょっと自信のなかった女の子が、
 クラスでも人気のハンサムボーイとひょんなことからしゃべるようになって、
 二人は付き合う」的な、願望ものが多い気がします。(これはとくに女子)
 いわゆる「ベタ」(定型)になりやすい。
 ベタな物語は悪くないけど、
 作者自身の人間心理の追求や表現が弱いように感じます。
 作者自身が見つけ出した人間の心理や真理を他人が共感できるように説明してくような作業が必要だと思う。
 
 とはいえ「なにが共感できて、なにが共感できないの?」
 と質問されたらどう答えたらいんだろう…と自分でも思います。
 
 でも、人間はどこまでいっても「主観」の範疇は越えられないから、
 「客観」とよべるその場所まで近づこうとする。
 その営みが、なんて切なくて美しい…と思う
 こともたまにある。
 「わかってよ!」…ともやもやする…
 ことはけっこうある。きちんと説明しなきゃわかるはずないのに。
 きちんと説明してもわからないかもしれないのに。


 
 さ、それはさておき、
 そんなマンガづくりを学べる特別合同授業ありますよ!!
 
 

 <サイトウ>
 
 
 

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10 June

無題

 こんにちは。北山教室のマシヤマです。

金曜から梅雨入りしましたね。
予報通りに昨日は雨。今日も湿気多し。
こんな時は画用紙も若干グニャっとして、鉛筆がのらない。絵具が乾かない。
気が滅入る……。

でも北山の生徒は今日も頑張っています。(こちらは高3生)
  
パソコンで資料を見たり調べたりもしています。
実はこの『資料を見る』ということが、前期は大事です。
リアルを追求するためには、最初は資料で調べないとできません。
本当は実物を手にして観察できるのがベストですが、さすがにそれは無理なので、ネットや本を活用しましょう。

こちらは高校受験生、基礎生、デッサン補強の紙風船描写の様子
  

北山教室には、先週からあるいは今日から入学した生徒もいます。
夏期講習に向けて、仲間が少しずつ増えていきます。
切磋琢磨して頑張っていきましょう!


最後に、本日の美術倶楽部にてY先生の誕生日会が開かれました☆
  
おめでとうございます!

 (会員さんたちとY先生)
実は先週が誕生日だったんですよね。
1週間遅れての誕生日は本当のサプライズでした(笑)!

<マシヤマ>

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09 June

草津教室 AO対策講座

基本的に人というのは自分が一番なのでしょう。
言い合いになれば、一応自分が正しいという立場をとるし、
当たり前ですが、車が突っ込んでくれば、自分の身を守ろうとする。
自分のことは自分が一番知っていると思いたがるし、
自分のことは自分で決めると言いたがる。
他の人より自分が上手くやれば、やはり気分がいいし、
上手くやりたいと常々思っている。
だから、自分への査定はつい甘くなりがちです。

今日のAO対策講座の発表で、こんなやりとりがありました。
「今日は、かくかくしかじかという課題で制作しました。以上です」
「……え?それだけ?終わり?」
出だし二十秒の出来事です。
「はい、終わりです」
「うそ、え、何かないの?いや、あるでしょう何か」
「いえ、ありません」
「あれがあーだとか、これがこーだとか、あるよ。絶対ありますよ」
「ないです。わかんないです」
「そうなの?わかんないのはこっちですよ」
「いや、まあ、見ればわかると思います(プレゼンボードを)」

出ました。
「見ればわかると思います」
この言葉はですね、 大好きな自分には通用しますが、赤の他人には通用しません。
他人が自分と同じように自分のことを理解してくれると思うのは、 大きな考え違いです。
自分が自分に持つ興味ほど他人は自分に対して興味はない。
切に思います。
だからこそ、人は一生懸命「表現」なるものをし続けておるのでしょう。

この後僕、「見ればわかるでしょう」の彼に十分ほど、 講評と称した説教をたれました。
はてさて、自分は他人に説教たれられるほどの自分哉。 などとも思いながら。



はやし

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04 June

芸大受験説明会

保田です。
昨日の林先生に引き続き草津教室より。
しかし、草津教室のことではなく、全国で繰り広げられている
アスクの「芸大受験説明会」について報告します。





ちなみに今週は、明日滋賀県立石山高校に行きますし、土曜は大阪市立工芸高校に行きます。
先週は京都府北部や兵庫県神戸市、来週は島根県、鳥取県米子市の高校。

内容は、高校からのリクエストにより若干異なりますが、プロジェクタによる解説(芸大の種類、受験の種類、倍率、学科と実技の比率、併願時の注意点、などなど)を行った後、持参したアスクの作例を見てもらいます。

目玉は、やはり京芸の再現作品でしょう。昨年度の再現多数に加え、過去7年分の200点台の作例合わせ、京芸だけで100枚近くあり、その全て点数が入っているので、それを観るだけでも京芸の出題傾向、評価傾向がわかるようになっています。その他、国公立ではなかなか見る機会のない金沢美大や愛知県立芸大などの国公立芸大、京都教育大、大阪教育大などの教育大学の美術、京都工芸繊維大学などの工学部系大学の建築やデザイン科の作例も多数あります。私立大学の作例に関しては、近年、オープンキャンパスで見る機会が増えていますが、武蔵野美大や多摩美大など関東系の私立大学の作例はなかなか観る機会のないものです。

 説明会では様々なことを伝えますが、全体として一番伝えたいメッセージは
「どんな大学だって、しっかり対策すれば合格できる。そのために何を始めるべきか」
ということです。しかし、それがすぐに伝わるか、といえば、なかなか現実は厳しい…。
「よし、僕もがんばるぞ」という反応の生徒も多いのですが「私が○○大学を受けるなんてとんでもない・・・」という反応も多々あって、力不足を感じさせられる場面も多い。

特に都会の高校と比べて田舎の高校だと、最初から高いレベルの大学をあきらめ気味の生徒が多いように感じられることが多い(もちろん全てではありませんが)。
それ以上に、美術科と普通科、進学校とそうでない高校で比べると、やはり美術科、進学校の生徒は、受験に対する意識が高く、自分が行きたいと思う大学に合格するためにはどうすれば良いのか、早くから、具体的に考えている生徒が多いのですが、そうでない高校の生徒は、動き出しが遅かったり、目標を低く設定しているように思えます。
(思いついたのが遅かった分は浪人するなどしても目標の大学に行けばいいのでは、と思うのですが、浪人はいやだという生徒が多いようです。)

すごく残念なことに思えます。確かに、学科力の高い生徒が多い進学校の生徒は、センター試験が課せられている国公立ではスタート地点からして有利であることは確かですし、都会と田舎だと、大学に近く、情報や画塾などにもアクセスしやすい都会の生徒の方が有利なのは事実ではあるでしょう。しかし、そういった客観的な有利/不利は実はほんとに極わずかの差でしかなく、それよりも、そういった有利・不利を過度に評価して「自分は合格できるんじゃないか/合格できないんじゃないか」と思い込んでしまうことによる心理的な差の方がはるかに大きいように思えるのです。

美術系の受験の場合、始めた段階での差というのはほとんどないと思われます。対策を始めてから伸びる部分の方がよほど大きいからです。学科力に関しては、ここまでの努力の積み上げによる差は確かに大きいし、すぐに挽回は難しいでしょう。しかし、例えば京芸のようにセンターの比率が比較的高い芸大でも、実際は実技点の方が差がつきやすいということがあり、実技(←対策始めてからの伸びが大きい)での挽回は十分可能です。それから積み上げが大きいといっても、学科でも、急激に伸びることも実際多々ある。
とにかく、まずは「希望を持つ」ということが大切だと思う。
だから、それを伝えたくて全国を回っています。


保田自身は、すごく田舎のまったく進学校的でない高校の普通科出身(当時の京都府の公立高校はいわゆる小学区制のため高校間の学力差はない、というのが建前でしたが、実際は平均的学力はかなり低い高校だったと思う)だったので、そういった高校の生徒にはシンパシーを感じますし、そういった高校の生徒が「あきらめ気味」なのを見るとすごく悲しくなるのです。勇気を出して欲しい。
古い例かもしれませんが、保田は京芸に現役で合格していますし、美術部の1つ先輩のM君は、何浪かしたものの東京芸大日本画に進み、今では超売れっ子作家(銀座で個展をすると初日に完売する)になっている。
(東京芸大の講師もしていたが、絵だけで食べられるようになったので辞めらしい、が、今もサイトが残っていましたのでリンクします⇒⇒⇒


第一、今時、その気さえあれば、インターネットなどで、どんな情報にだってアクセスできますし、交通だって安く便利になっている。
そういえば、アスクには、NET通信実技講座もありますので、日本全国どこでもアスクの授業は受講できます。そして夏期講習は遅れを取り戻す絶好のチャンス!!(急に宣伝ですが)

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