23 August 保田の夏休み 久美浜・フラッティーニさん さりゆく夏を惜しむ、なんて、気が早すぎますかね。まだまだ暑いですしね。盆過ぎてからより暑くなったような気もする。それでも、なにか、気配はします。夏がいってしまうような。夏期講習もあとわずか。大事にしたいものです。今回は、私大模試や京芸模試講評前ということで、軽い話題。保田の夏休みを紹介します。(嵐の前の静けさ)■お盆に久美浜に帰省お盆休みで実家の京丹後市久美浜町に帰りました。日本一美しいと勝手に思っている夕暮れの久美浜湾を紹介します。 サンセット・イン・久美浜湾※ トワイライト・イン・久美浜湾※ まるで水墨画でしょ※インかオンか何かわかりませんすいません。お盆当日に実家に帰るのは久しぶりでした。しっかり墓参りもしました。保田の他、なんと袖長先生も久美浜出身。さらに、アスクOB生紹介ページで紹介されている能勢五月葉さんもここ出身です。みんな近所どうし。(ちなみに、能勢さんの家は「あったり、なかったり」という不思議なキャッチコピーで有名なうどん屋。名店です。)水墨画のような風景の中で育った久美浜の美術系は、だいたい日本画に行くのですが、なぜか僕だけドロップアウトしてしまい洋画の方向に進みました。でも、久美浜湾の水面の光が瞳の奥に乱反射しており、自分の色彩を生み出しているのではないか、と最近思うことがあります。ブログでも執拗なまでに琵琶湖や宍道湖の写真をアップしているのも、ここからきています。 老猫のごんちゃん 帰り道の丹後半島 ※久美浜湾(内海=静)、日本海(外海=動)/コントラストの魅力■マヌエル・フラッティーニさんと京都寺めぐりドイツ人の友人フラッティーニさんが久しぶりに来日し、1日いっしょに過ごしました。フラッティーニさんは、ドイツ人のアーティストで、1999年1年ほど日本に滞在され、その時、確か精華大のドイツ人の先生からの紹介で、アスクで特別講師をしてもらいました。その後、再来日して京都で個展をされ、その後、大阪で保田と二人展もしています。5年ほど前に来られた時は、アスクST生といっしょに国立博物館の「曾我蕭白展」に行ったり、ドイツ美術や自身の作品に関するスライドレクチャーをしてもらったりしたのですが、今回は滞在期間が短く、また夏期講習期間だったので、そのようなことは無理でした。ただ、ちょっとだけ七条校は見学してもらいました。 フラッティーニさんは、その後、日本人女性と結婚され、息子さんもいます。今回、奥さんのご実家の松山市に家族で滞在された後、京都、丹波、東京、鎌倉などをまわって、一人だけ先にドイツに帰られました、が、1日だけ保田と京都で過ごしました。トータル2年ほど京都にいた人なので、たいていのお寺などは知っている訳ですからどこに行くか迷いましたね。結局、七条校を出た後、東山の六道珍皇寺、六波羅蜜寺、建仁寺~洛中の六角堂~嵯峨野の清涼寺(嵯峨釈迦堂)、大覚寺(は閉まってしまったが)の大沢の池~広沢の池、最後は、船岡温泉でひと風呂浴びて紫野のわが家に戻りました。 建仁寺では、「デジタル復元」と大々的に書かれてて、フラッティーニさんもややがっかりしてたが、おかげで撮影がフリーなので、ここに掲載できる訳です。俵屋宗達、海北友松などお宝満載のお寺です。伽藍は大きく、庭も広くて気持ちいいです。夏に向いている寺だと思う。海北友松は桃山時代の画家の中でもトップレベルだと思います。六道珍皇寺は庭を特別公開しているはずだったが、中休み期間で入れず。六波羅蜜寺は空也上人像が有名だが、なんといっても清盛像がお勧めです。 京都といえば「食」そして「スイーツ」。フラッティーニさんも大喜び。 嵐電嵐山駅から北へ、清涼寺では「三国伝来の釈迦像」を見ることが出来ました。普段はカーテンの奥にしまわれており、毎月8日と春秋の特別公開期間以外は見れないはずのものなのですが、たまたま、特別な行事があったとのことでご開帳されていました。ラッキー。さらに北に移動し、大覚寺の大沢の池をまわりました。※大覚寺は嵯峨芸大をつくったお寺なんですよ。なので場所も近いです。 大沢の池は、蓮が生えており、この世のものとは思えないほど美しかった。大げさですね。ただ、こんなところが、街中からすぐ行ける所だったりするのが京都のよいところだと思います。 そのまま広沢の池まで歩く。平安時代から「野は嵯峨野」だった訳ですが、ほんとに嵯峨野はいい。北嵯峨高校生がうらやましい。ザリガニ取りの子供たちがいた。なつかしいな。かなり取れてた。いいタイミングで夕日が落ちてきました。ただ、けっこう暑かったですね。いい汗をかいた後は、船岡温泉。フラッティーニさんは、船岡山近くに住んでいたこともあり、当時から船岡温泉の常連客でした。僕も現在近くに住んでるので時々行きますが、最高ですよ。受験生にもお勧めします。していいのかな?大学入った後にしとこかやっぱり。 妻に作品を説明 別れの朝、記念撮影夜は我が家でディナー。フラッティーニさんは、繊細で優しくて大人しくて穏やかな人で、うちの妻に言わせると「日本人より日本人っぽい」とのことですが、まったく僕もそう思う。なんかドイツのイメージとは異なる。しかし、やっぱりドイツ人というかヨーロッパ人だと思う点は、アートについて積極的に議論する点かな。僕は特にかもしれませんが、日本人は作品について語るのは苦手ですね。照れてしまったり。面倒くさがったり。フラッティーニさんは、気を使いながらもどんどん作品について語ったり、質問したりされます。あっという間の1日でした。ほんとうに楽しかった。たった1日なのが残念。 と思っていたら、数日後にもう1日泊めることになり、また船岡温泉に行った。そして最後は京都ラーメンの名店『タンポポ』これは外せません。ほんとにおいしいんです。しかしフラッティーニさんの表情は微妙だったな。「オイシイヨ」とは言っていたが?ドイツ人の舌には合わないのだろうか?保田ところで、2回目フラッティーニさんがアスク七条校に来た時、丸テーブルでST生達が自習してたのですが、英語で(ドイツ語も少し交えて)フラッティーニさんに話しかける田和先生を見る目がいつもと全然違った。羨望の眼差し。写真とっとけばよかった。(イヤホントはいつも尊敬してるんでしょうが)しかし、英語がんばってほしいですね。 [0回]PR 2013/08/23 (Fri) 21:19 アスクでのこと Comment(0)