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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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11 November

七条校指導・アスクギャラリー・アスク名物課題・佐渡先生個展

コンバンハ保田です。


本日は七条勤務でした。
午後はST生、造形トレーニングの指導を行いました。

色彩のドミナントについて実戦的に学ぶ内容でした。
今年から導入された新規課題だったのですが、
彦根校(保田担当)、北山校(齊藤先生担当)と実施し、本日の七条校(保田担当)が最後でした。
なかなか時間がタイトで、最初から散々せかしていたのですが、あと一歩で未完成の生徒がちらほら。
隣の小学校の生徒がいい感じで太鼓をたたいて急ぎムード盛り上げてくれたのに...。

結果はこんな感じです。



未完成の生徒は、必ず、完成させること。
理屈として理解しているのと、一回実践しているのとでは、理解度が全然違ってくるので...。

3時からは「表情のある自画像」課題です。
この課題も彦根、北山はもう終了しており、七条STSPと現役生が今週の予定。
ちょうど本日からのアスクギャラリーで北山校の作品が3点掲載されています。
ある程度、表情を強調することと、片手を入れることが条件です。



それぞれ、イメージする表情やポーズのエスキースを描いてから制作してますね...


左)上杉先生による導入では先に完成したWSS生の作品を参考に使われていました。
右)本日の授業終了時の様子


課題文の解説を抜粋すると
・表情をつける事により「変化する部分」と、反対に「変化しない部分」の両方があります。頭部に対しての目、鼻、口、耳などのパーツのつき方など、基本的な構造を理解した上で、各々が設定した表情に伴う、筋肉の動きに着目しましょう。
・表情をつける事により「変化する部分」と、反対に「変化しない部分」の両方があります。頭部に対しての目、鼻、口、耳などのパーツのつき方など、基本的な構造を理解した上で、各々が設定した表情に伴う、筋肉の動きに着目しましょう。
なんてことが書いてあります。
表情を描くことは非常に難しいことです。しかし、表情に気をとられると、もっと大切な骨格や筋肉などの基本がおろそかになる。難しい課題ですね。

この課題は、アスクの名物課題というか、伝統課題の一つで、実は駿台美術科時代からやっているので20年近くやっている課題です。
当時、京芸コースを担当されていたN先生(現在は画家)という方が考えられた課題です。(課題文化したのは保田ですが) 
N先生は現在は、プロの画家です。現代の美人画家という感じですかね。
勝手に紹介したら怒られるかな? ⇒⇒⇒
まあ、とにかくテクニックはバリバリの人でした。(当時、ペーペーだった保田に、先輩講師としていろいろ教えていただきました)


課題文にリンクしている作品もすべて90年代のものです。
一枚紹介しますと...

ちなみに、この作品の作者は、現在HPで公開している『卒業生の選択』という冊子に登場している人です。トップバッターとして紹介されている、『職人』を選択している方です。(学生時代~卒業後しばらくはアスクの講師もしてくれていました。ちなみに、彼が『職人』を選択してしまい、アスクを辞めることになったので、誰かかわりを紹介してくれ、と頼んで、紹介された逸材があの上杉先生です)



ところで、先週、副学長の佐渡先生が京都の寺町通りのギャラリーでグループ展に出品されていました。
佐渡先生は金沢美術大学の油彩を卒業され、ずっと具象絵画を描かれて来られた訳ですが、近年、活動を活発化され、日展などにも出品されています。(ですので、12月~1月京都市美術館で日展の京都展があるので、見ることができます)今回のグループ展も、日展系のものとのことでした。
保田としてはシフトを変更してまでも見に行かしてもらいました。というのが、佐渡先生は油彩・具象のテクニックがものすごくしっかりされているので、すごく勉強になるのです。かつてのN先生同様、今もいろいろ教えて頂いています。同じ油画でも『現代アート系』の保田とはちと違う(涙)。


会場風景             作品について語る佐渡先生

さて、佐渡先生の今回の作品は人物中心。
保田アイフォン撮影なので、ちゃんと撮れてませんが、紹介させてもらいます。
(ガラスにうっすら保田が映っていたりします)










自画像じゃないけど、表情のある女性像ですね。
表情っていっても非常に微妙な表情です。

さっき、表情を描くのは難しいって書いたけど、あからさまな表情を描くのことよりも
実は、微妙な表情の方が難しいんですね。
デッサン力がないとこうは描けません。
(ちなみに、色彩は写真ではまったく再現できてません)

『なので、表情のある自画像』は、確かに難しいが、本当に難しいもの、ではありません。
表情がないような表情の方がもっと難しい。
『モナリザの微笑』って言うでしょ。
いろんな人が模写しているけど、だいたい微笑が下品だったりする。へんなこと考えてそうな。
あるいは、仏像。後期美術史(ST・SP生)で取り上げた仏像の表情。
(無理に話題をつなげようとしてるんじゃないよ)



ここまで来たら誰も真似できない。

話が広がりすぎましたので、この辺で終わります。
登場してもらった佐渡先生、N先生、S君ありがとうございました。


保田

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