11 November 七条校指導・アスクギャラリー・アスク名物課題・佐渡先生個展 コンバンハ保田です。本日は七条勤務でした。午後はST生、造形トレーニングの指導を行いました。色彩のドミナントについて実戦的に学ぶ内容でした。今年から導入された新規課題だったのですが、彦根校(保田担当)、北山校(齊藤先生担当)と実施し、本日の七条校(保田担当)が最後でした。なかなか時間がタイトで、最初から散々せかしていたのですが、あと一歩で未完成の生徒がちらほら。隣の小学校の生徒がいい感じで太鼓をたたいて急ぎムード盛り上げてくれたのに...。結果はこんな感じです。未完成の生徒は、必ず、完成させること。理屈として理解しているのと、一回実践しているのとでは、理解度が全然違ってくるので...。3時からは「表情のある自画像」課題です。この課題も彦根、北山はもう終了しており、七条STSPと現役生が今週の予定。ちょうど本日からのアスクギャラリーで北山校の作品が3点掲載されています。ある程度、表情を強調することと、片手を入れることが条件です。 それぞれ、イメージする表情やポーズのエスキースを描いてから制作してますね... 左)上杉先生による導入では先に完成したWSS生の作品を参考に使われていました。右)本日の授業終了時の様子課題文の解説を抜粋すると・表情をつける事により「変化する部分」と、反対に「変化しない部分」の両方があります。頭部に対しての目、鼻、口、耳などのパーツのつき方など、基本的な構造を理解した上で、各々が設定した表情に伴う、筋肉の動きに着目しましょう。・表情をつける事により「変化する部分」と、反対に「変化しない部分」の両方があります。頭部に対しての目、鼻、口、耳などのパーツのつき方など、基本的な構造を理解した上で、各々が設定した表情に伴う、筋肉の動きに着目しましょう。なんてことが書いてあります。表情を描くことは非常に難しいことです。しかし、表情に気をとられると、もっと大切な骨格や筋肉などの基本がおろそかになる。難しい課題ですね。この課題は、アスクの名物課題というか、伝統課題の一つで、実は駿台美術科時代からやっているので20年近くやっている課題です。当時、京芸コースを担当されていたN先生(現在は画家)という方が考えられた課題です。(課題文化したのは保田ですが) N先生は現在は、プロの画家です。現代の美人画家という感じですかね。勝手に紹介したら怒られるかな? ⇒⇒⇒まあ、とにかくテクニックはバリバリの人でした。(当時、ペーペーだった保田に、先輩講師としていろいろ教えていただきました)課題文にリンクしている作品もすべて90年代のものです。一枚紹介しますと... ちなみに、この作品の作者は、現在HPで公開している『卒業生の選択』という冊子に登場している人です。トップバッターとして紹介されている、『職人』を選択している方です。(学生時代~卒業後しばらくはアスクの講師もしてくれていました。ちなみに、彼が『職人』を選択してしまい、アスクを辞めることになったので、誰かかわりを紹介してくれ、と頼んで、紹介された逸材があの上杉先生です)ところで、先週、副学長の佐渡先生が京都の寺町通りのギャラリーでグループ展に出品されていました。佐渡先生は金沢美術大学の油彩を卒業され、ずっと具象絵画を描かれて来られた訳ですが、近年、活動を活発化され、日展などにも出品されています。(ですので、12月~1月京都市美術館で日展の京都展があるので、見ることができます)今回のグループ展も、日展系のものとのことでした。保田としてはシフトを変更してまでも見に行かしてもらいました。というのが、佐渡先生は油彩・具象のテクニックがものすごくしっかりされているので、すごく勉強になるのです。かつてのN先生同様、今もいろいろ教えて頂いています。同じ油画でも『現代アート系』の保田とはちと違う(涙)。 会場風景 作品について語る佐渡先生さて、佐渡先生の今回の作品は人物中心。保田アイフォン撮影なので、ちゃんと撮れてませんが、紹介させてもらいます。(ガラスにうっすら保田が映っていたりします) 自画像じゃないけど、表情のある女性像ですね。表情っていっても非常に微妙な表情です。さっき、表情を描くのは難しいって書いたけど、あからさまな表情を描くのことよりも実は、微妙な表情の方が難しいんですね。デッサン力がないとこうは描けません。(ちなみに、色彩は写真ではまったく再現できてません)『なので、表情のある自画像』は、確かに難しいが、本当に難しいもの、ではありません。表情がないような表情の方がもっと難しい。『モナリザの微笑』って言うでしょ。いろんな人が模写しているけど、だいたい微笑が下品だったりする。へんなこと考えてそうな。あるいは、仏像。後期美術史(ST・SP生)で取り上げた仏像の表情。(無理に話題をつなげようとしてるんじゃないよ) ここまで来たら誰も真似できない。話が広がりすぎましたので、この辺で終わります。登場してもらった佐渡先生、N先生、S君ありがとうございました。保田 [0回]PR 2013/11/11 (Mon) 21:56 アスクでのこと Comment(0)