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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
24 November

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12 December

OGの個展に行きました~センターがんばろう!

コンバンハ保田です。

先日、OBというかOGですか
OGのTさんの個展に行きました。
通常、アスクOBOGの展覧会は、
アスクOB紹介のページに掲載されるのですが、
Tさんは、アスクになんの連絡も入れてくれておらず
掲載されていなかったのですが
Tさんの友人でアスク非常勤講師の高木先生が気を回して、
北山校に指導に入った日に、ハガキをアスクに置いていってくれたとのことで
展覧会最終日の前日になって知ることが出来た...。
しかし、仕事もあるし明日までだとさすがに無理やと思ってあきらめたのですが
会期最終日の午後になってふと気づいたのが、
勤務が終わる17:30ちょっきしにアスクを出てタクシーで
会場のギャラリー16に向えば会期終了の18:00までに着く可能性があることに気づき、
事前にギャラリーの方へ電話して、
ギリギリに行くのでもし少し遅れたら
ちょっとだけ待ってほしいと頼んだ上で向った。

そこまでしたのは、
昨年の京芸制作展で観た作品が非常に面白くて、どうしても観たかったということがあります。
また、受験時代の作品も面白いもので、すごく期待していたということもあります。

そして最後は500mぐらい思い切り走って、ちょうど18:00に到着。
搬出作業を15分ほど待ってもらって作品を観ました。



よかったです。彼女がもともと持っている「毒」が
うまいこと作品に昇華されており、面白い作品になっていました。
黒のベルベット地に、自分が見た夢(地獄のように恐ろしい内容とのこと)の情景を
油彩で描いた、というものなのですが、ほんとに夢の中のような雰囲気があり、
方法がうまくテーマの表現に合致していました。
しかも、すごく売れてました。びっくりしました。
ギャラリー16って売れる画廊でもないのに。
(ギャラリー16は関西の現代美術を牽引した老舗画廊で、コンテンポラリー系の中では、
 京都でも最も伝統ある画廊なのですが、売り画廊じゃないので)

彼女の出身校(大阪)に訪問した際、担当の先生から、
今年の春に彼女が教育実習生として高校に戻ってきたが、生徒からは大人気で
「地獄のNちゃん」と生徒から呼ばれ、親しまれていた(笑)
との話しを聞いていたのですが、
その「地獄」という意味がよくわかった。

Tさんは、現在京芸の4回生なのですが、大学院に合格したので、あと2年は残るとのこと。
アスクからの生徒で院を受けた人はほとんど合格したらしいという話も聞きました。よかった。

しかし展覧会の準備と院試準備が重なって搬入前に倒れ、アスクにハガキを持っていくことが
できなかったとのことでした。
また、現在のTさんの担当教員は、サイモン先生と法貴先生ということも聞き、ということは
保田の学生時代の担当の先生(当時はまだ若者だった)と、大学院時代最も仲の良かった友人
に指導されているという訳です。
受験時代に保田が教えたTさんを、入学後、サイモン先生と法貴君にバトンタッチしたのか、
と思うと感慨深かったですし、また、彼女の良い部分をうまく引き出しているな、と感心もしました。
京芸の油画に関しては、近年、非常に良い状況であるように思えます。


さて、ここから話は本題に入るのですが、

Tさんは、1浪の夏からアスクに来られ、結局2浪されて京芸に合格されました。
実技力はあるが、弱点もまた強い生徒で、良い点を伸ばし、弱点を克服し、力をつけ合格した。
のですがしかし、1ヶ月後、点数開示を見ると、合格した時の実技の点が思いの他低くかった。
2浪してこの点か、というショックが、しだいに採点をした京芸への怒りに変わり
「京芸なんか、もう辞めるわ!」と駄々をこねたりして、周辺を困らせたり、
得点が低すぎて恥ずかしい、と、点をアスクになかなか教えてくれない
(アスクは合格者の得点を資料として調査しているのですが)という事件も起こしています。
そのようないざこざを超え、紆余曲折をへて成長してここまで来られた訳ですが

いやまさか、まだ入試の点にこだわってたんか...とこちらはあきれて絶句しましたが
「私は根に持つタイプなんです」とのことでした。やれやれ。


で、何が言いたいかといいますと...。
Tさんは、長い浪人生活を耐え抜いて見事合格されました。(2浪生ガンバレ!)
しかし、かなり実技力もつけていたにもかかわらず、本番ではもう一歩点がとれなかった。
そのようなことは、時々起こってしまうこともある。
にもかかわらず合格できたのは、2年間しっかり学科も勉強して、
かなり学科点が取れていたということがあるのです。
なので、この時期特にしんどいでしょうが、みんなもセンターに向けてしっかり勉強しましょう!
と言いたいための今回のブログ記事でした。


保田

ちなみにTさんの作品が見たい人は
来年2月の京芸制作展(学内展の方とのことなのでちょっと遠い)
の他、同じぐらいの時期に東山神宮道のギャラリー・クンスト・アルツで観ることができるようです。
(ギャラリーのページにはまだ記載されていなようですが...)









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