10 October アスク授業「作家研究」と「アスクOBの作家」研究 こんばんは、保田です。今夜は北大路校の様子をお伝えします。 今週ST生は「作家研究」という課題でした。1週間かけて、各自が選んだ画家の様式を研究して自画像を制作するというものです。単純に言えば、選んだ作品(人物)の顔の部分を自分にする、ということなのですが…。模写に近い課題ですが、顔の部分を自分にするので、単純に表層を模写するのではなく、その画家だったら、自分の顔をどのように描いたのか?ということを考えながら制作することになり、より、「表現」について考えることが求められるという課題です。 分かりやすい個人様式がある近代絵画の中から選びます。左)保田が持参した画集。ST生は各自画集を持参しましたが、現役生徒は知識が少ないので、準備できない生徒のために準備しました。右)メキシコの画家シケイロスの作品に異様に興奮して飛びついたT君。絵汚してますが、まあいいです、古い画集ですし、役に立てば。(作品はまだ未完成ですが、楽しみです) 結果は、なかなか力作揃いでした。長時間を贅沢に使った制作ですが、じっくり描くことで、学べたことが多かったと思います。ちなみに、この課題を講評する時、少し気をつけていることがあります。意識せず講評すると、自分が好きな画家の絵を取り上げている生徒の作品はすごくほめて、嫌いな画家の作品だと、酷評してしまいやすいのです。どうしても、元絵に近い仕上がりになるのだから、好きな絵は見ているだけで楽しく、好きなものは好きなので、危ないのですが、今回は気を付けていたので大丈夫だったと思う。通常授業で、時間をたっぷり使った課題が多い分、夜間の特講は、実戦対策を行っています。 京芸補強(立体) ※この問題は30年以上昔の過去問題です。 国公立・私立対策 ※武蔵美 版画対策(渋い表情の片岡先生)現役生の様子高3生 今週は、テスト週間前なので、教室には余裕がありますが、今日はたった1人。 基礎 保田(季節の変わり目で、いつも通り体調が芳しくない)ところで、「作家研究」といえば…アスクOB生でも、既に作家として活動している人もたくさんいます。 ⇒たとえば(アスクはまだ出来てから20年なので、OBはまだ若いのですが…)展覧会のハガキなどたくさんもらっており、なるべく、行こうと思っています。先週は、アスクOBでもある、非常勤講師の髙木先生、元講師の久門君の展覧会に行きました。髙木先生は、生徒時代から、描・色・立ともトップレベルの、まれにみる優等生でしたが、京芸入学後も順調に成長されているように思います。今回もすばらしかったです。いやホントに毎回良くなっていっている。空恐ろしい。 タイトルは「たぬき」???と思ったが、どうも信楽焼きのタヌキのようです。まだやっているので、大阪方面の生徒はぜひ見に行ってほしいです。(やはり、写真では魅力が伝わらないので)YODギャラリー久門 剛史氏は(まだ学生の髙木先生とは違い、既に作家であるので氏としています)2000年にアスクST生、京芸在学中~卒業後までかなり長く非常勤講師をしてもらっていた方ですが、活動の場を東京に移すということで、アスクは辞めて、東京で作家活動を続けていたようですが、その後のことはあまり知りませんが、最近京都に戻ってこられたとの噂です。成安造形大学の「キャンパスが美術館」の企画展「私の神さま | あなたの神さま」展の招待作家として展示されていました。昨日、大津方面の高校訪問の隙間に見に行きました。 サウンドが大きな意味を持つインスタレーションなので、写真では、ほとんど何も伝わらないのですが、一応紹介しておきます。会場に設置された様々なオブジェクトが、時々、光ったり、音を立てて動きます。それぞれ、関係しているようなしていないような…。 総合領域の授業として、展覧会を見学している場に遭遇 「私の神さま | あなたの神さま」の別の展示(「私の神さま | あなたの神さま」展は、成安造形大学の中のたくさんの展示スペースがあり、「三井寺」等、外部のいくつかの会場での展覧会で、招待作家と学生の作品が含まれる)まだやっているので、大津方面の生徒はぜひ見に行ってほしいです。「私の神さま | あなたの神さま」(京都市内の会場もあります) 案内してくれた入試課の吉田周平さん、と、偶然出会ったアスクOB(元NET生)のNさん。Nさんは4回生(あっという間ですね)。既に、京都市内の広告代理店に就職が決まったとのこと。吉田さんは入試課の人ですが、成安OBで作家活動もがんばっておられます。面白い作品をつくられています。(吉田さんの展覧会は何度も行っておりますが作品すごく面白いです⇒)※4つ目の記事Nさんは金沢の高校出身のNET生でしたが、たまたま同じく金沢出身の吉田さんの高校の後輩で、そんな縁もあり、成安造形大学の学祭等いろんなイベントを手伝ったりして仲良くしてもらってたそうですが、そういった経験も、広告代理店(企画部門)の就職に役立ったのかもしれませんね。よかったよかった。ところで、「芸術の秋」なだけに、アスクOB達以外の展覧会以外にも、現在、様々なおすすめ展覧会があります。受験生は、この時期、時間がなくて、それどころじゃない、ということかもしれませんが、たまには、展覧会を見に行く時間もつくってはどうでしょうか。市内の生徒におすすめなのは、京都国立博物館(「鳥獣戯画」、「京へのいざない」)、あるいは、岡崎公園の2つの美術館(京都市美術館「ジャポニズム」、京都国立近代美術館「ホイッスラー」)です。ところで、本日(10月11日土)、京都市美術館で開催中の現在銅駝美工展に行ってきました。 さすが、高校生とは思えないレベルでしたね。アスク在籍者の作品も、いくつか確認しました(全員のは無理でしたが)日頃、アスクで制作している受験対策の作品とは、異なる各自の世界が表現された作品で面白かったです。(10月12日(日)まで。※最終日は午後4時閉館) [0回]PR 2014/10/10 (Fri) 22:16 アスクでのこと Comment(0)