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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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21 May

植物園実習を経て



大地の音を聴く生徒。



今週月曜から水曜まで幸い天気に恵まれ、浪人生クラスを対象とした植物園実習がありました。
僕自身は、久しぶり3年ぶりの植物園となり、内2日間の授業を担当させてもらい日焼けしております。
植物園は、時季の花を楽しむご高齢の方から、広場では保育所や幼稚園児まで幅広い利用者が居り、3日間とも賑わっていたようです。特に多いなと感じたのが、(カメラ小僧ならぬ)カメラオジさん。各々ご自慢の高級な一眼レフカメラで、花・花・また花を撮られておりました。これまでは、生活や子育てや、社会のことや経済のことに無我夢中だったが、歳をとり置き忘れてきた“自然”に興味が出るのでしょうか。自然にかえれとはどういう事か、生徒らも歳をとりその意味が判る時が来るのでしょうか。



バラ園では、様々なバラが咲きほこり咽返るほどの色と数。そのバラを楽しむこれまたご婦人方の多いこと、、、。
そんななか、流石だなと感心したのは、ASK生の制作する姿がそこになかった事。もちろん、利用者にちょっかいを掛けられて、集中して制作ができないことをおそれた生徒もいるでしょうが、やはり、何かそれをそのまま描くのは違うなと感じた結果だと思いたい。いわゆる綺麗とか、いわゆる美しいとかではないところに、“新しい発見”を見出すことが、ものづくりの本質なのだと生徒らが直感で思った結果だと思いたいのです。



生徒らは3日間、普段の受験対策を行う教室を抜け出し、自然のなかでの制作を体験した訳ですが、ふとこれが果たしてどれだけ自然なのかを問うてみた生徒も居たのではないか。4月以降、生徒らにとっての日常は教室になりつつあり、むしろ今回のような課外活動の方が非日常的である。また植物園の在り方そのものを考えてみても、存在自体なんだか特別で、“自然”を“非日常的に寄せ集めた空間”だとも言えなくない。そんな取り止めのないことを考えながら、群生し地面から存立する樹木や、見事に咲いた沢山の花の間で制作し、なんだかとてつもなく大きなエネルギーを感じる、そんな体験をしたと思う。
その証拠に、植物園実習後はご飯が美味しく、寝つきもいつもより良かったと思います。



綺麗な花には刺があることもお忘れなく。

田和

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