30 August 運動 「ああ、夏期講習終わっちゃったよ」とか言ったりします。「お腹すいた」とか「蚊にかまれてカユイ」と訴えたり、「昨日ブドウ食べたら甘かったよ」とどうでもいい報告をしたり、「ヒグラシが鳴き疲れて、夏の終わりだね……」とか、おセンチにこぼしたりもします。今でこそペラペラと言葉でもって色々なことを表現しますが、誰も最初は出来なかった。ダアダアとヨダレたらしながら音を発していただけです。自転車もそうですね。注意して、気を遣って、何べんも痛い目にあいながら、やっとあの頃は乗れましたが、今じゃ、鼻歌まじりで、なんら意識しなくてもすいすいバランスがとれる。僕の勝手な定義ですが、意識しないでやれることを「できる」と言います。それまではひたすら意識して練習する。表現というのは、おしなべて筋肉の運動です。また勝手に定義しますけども。笑うのも、しゃべるのも、踊るのも、字を書くのも、絵を描くのも、彫刻するのも、還元すれば筋肉の運動です。当たり前ですが、どれほど立派なことを頭で考えていても、筋肉が動かなければ現実世界に何も起きません。何一つです。練習というのは、頭で考えながらひたすら筋肉を動かすことです。で、必死に考え込まなくても、ひとりでに身体が動いて反応してくれる状態を目指し、その状態を得ることです。夏期講習を経て、おそらくそういうことが、一つでも二つでも増えていると思うのですが、どうでしょうか。ただ時折、制作中頭を抱えて微動だにしない人を見ますが、これは恐ろしいことです。肝心の画用紙上が「無」だからです。そんなあなたの後ろに立って僕は、「とにかく動いて!」とハンカチを握りしめ念じています。念じるだけではダメですね。口動かさないと。要するに、何が言いたいのかというと、健康増進のために適度な運動をしようということです。なんか、そういうことを言いたいのではなかったような気もしますが、夏の疲れもありますのでそういうことでいいと思います。それでは、また後期・二学期にお会いしましょう。夏期講習お疲れ様でした。 林 [0回]PR 2015/08/30 (Sun) 12:24 アスクでのこと Comment(0)