27 November 北大路の生徒たち 「真面目で、繊細でおとなしい」北大路校の通学生全体の印象を聴かれたら、こう答えるかもしれません。また生徒らをそのように観てきた節があります。一昔前までは、デザインや美術をしている人は、変わり者で、一言で言ってしまえば変な人だと形容されてきました。好き嫌いが烈しく、ある特定のものに対してだけこだわりや偏見が強く、またそれに徹底的に執着することで類を見ない圧倒的な集中力を生み、それが新しい物作りを可能にすると信じ、またそれが我が個性なのだと思い込む、やはり我の強い変人の巣窟でした。でも今は違う。真面目で、今まで生きてきたなかで犯してしまった一番悪いことは何か問うと、「信号無視です、、すみません」と申し訳なさそうに答える生徒も、デザインや美術に脚を踏み入れようとしている。その真面目さを武器に、落ち着いて人の話を聴き、判断し、自らの制作に集中している。個性なんていう言葉は使わないが、講評後に「自分のとは違うけど、あの作品の、こんな表現も良いと思った」と柔和な繊細さを持ち合わせる北大路の生徒ら。ある生徒に、北大路校の通学生たちを形容させると「ジェンダーレス男子が多いんじゃないですか?」とのこと。思わぬメス化が人間社会にも現れはじめていると言うよりは、若さに任せて押しまくる、押して押して押して押して、それでもダメなら当たって砕けろ!という古い体質の価値観や美徳に重きを置かず、ある程度押してだめなら、引くという教育を受けた利口な生徒が多くなったからでしょうか。 田和 [0回]PR 2015/11/27 (Fri) 18:14 アスクでのこと Comment(0)