12 January 時間 世の中にはたくさんの時間が存在しています。時間の概念が、いつの頃から存在するのか知りませんが、刻一刻という響きのなかには、時計の秒針の音だけではない、時季の移ろいまでも想像してしまいます。最近、2009年にベルリンに滞在していたころの古い知人が、関西にしばらく滞在しているということで、せっかくなので彼と会う時間を設けたいのですが、なかなか生活で追われるなか、時間を割いて会う機会を設けれない状況です。その知人からの連絡がきっかけで、当時彼が話していた“世の中のスピード”という話題を思い出しました。今回は、北大路校の様子を写した写真を添えながらこの話について書こうと思います。 「人ってのは、時間は誰しもに公平に進むものだと思っているけど、実際は各々の時間の進み方のなかで生きている。だから君(当時30そこそこだった田和)の人生の時間の速さと、僕(当時48歳だった彼)の時間の体感速度は違う。しかも世の中のスピードは、自分が思うよりも早く進んでいる。」 「明日何が起こるかなんて、誰も知らないなんて言うけれど、世の中の多くの出来事は、もっと前から、既に計画されたことが進められているだけにすぎないことに気づかなければいけない。」 「例えば、君が今日初めて観て感動したと、息まいて話している展覧会だって、すでに半年以上前からその企画は計画され、携わってきた人間が多く居る。 世の中のスピードが、半年以上君とズレていることを危機として感じないか?」 既に予定されていた物事で、日常が埋められ、滞りなく進んでいく世界。それを憂いた彼の言葉は、なんだか現実味を持っていたなぁ。今日この日こそが現実だと信じ、過ごしていた当時の自分に響いたことを思い出します。受験生たちにとっては、あくまで目標達成の先に進学という悦びがあります。その為に滞りなく、残り期間も進めたい。既に決まった目標に向かって、残された時間を計画的に使う。本当に一瞬ですよ。田和 [0回]PR 2016/01/12 (Tue) 16:53 アスクでのこと Comment(0)