14 January 学問のすすめ 先日の初詣からあっという間に1月も半分にきていることに驚きです。「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず。」なんて言葉もありますが、1月から3月は昔から特に早く過ぎるような気がします。そんなわけであっという間に今週末にはセンター試験。私も、現役、浪人時代と3度センター試験を受けたなぁなんてことを思い出します。よく「実技はいいけど、勉強は苦手だなぁ。」という声を耳にします。その気持ち、痛いほどわかります。実は私は日本史(特に戦国時代)が大好きなのですが、どんなに頑張っても平均点しか取れず、「日本史は趣味でいいや」と進路は一番得意な美術を選びました。勉強ができたら進路が違っていたかといえばそこはわかりませんが、もっと頭がよかったらなぁと思うときは今でもあります。そう思ったから、というよりは完全にNHKの朝ドラ「あさがきた」の影響ですが(笑)、今、福沢諭吉の「学問のすすめ」の現代語訳版をちょっとずつ読んでいます。「天は人の上に人をつくらず」の一節が有名ですが、みなさんは読んだことがありますか?知っている人もいるかもしれませんが、その有名な一節のあとには「われらは、同じ人であるのに、仕事や身分に違いが出るのはどうしてだろうか。同じであるのに違うのならば、違う部分があるのであり、その違う部分というものこそが、学ぶと学ばないとにあるのである。人の違いは、生まれつきにあるのでなくて、学問に励んだのか、学問に励まなかったのかにあるのだ。」とあります。100年以上も昔に書かれた本だというのに、耳が痛くなるほど鋭く指摘されています。(同じ時間描いているのに絵のクオリティに差があったりしますしね……。私ももっとがんばらないと…。)当時江戸時代から明治維新で時代が変わったとはいえ、まだ慣習や価値観は江戸時代の名残があるときに作られた本とは思えないほど、現代にも通じる言葉たちにハッとさせられます。先日の田和先生の言葉を借りれば、福沢諭吉という人のスピードはものすごく世の中の人たちよりも早かったんだなと思います。他にも自らが独立し、厳しい目を持って物事を見定めること、自由とわがままの違いなど、読んだことのない人は是非、空いた時間に読んでみてほしい一冊だなと思いました。みなさんはオススメの一冊はありますか?もしよかったらコメントや教室で教えてくださいね。たけだ [0回]PR 2016/01/14 (Thu) 21:07 読書 Comment(0)