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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
26 November

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26 January

カタチを合わせる裏技

こんにちは、北大路から田和です。
昨日の片岡先生による根性モチーフを描ききる心構に引き続き、本日も、芸大美大受験生の為になる目から鱗のデッサン技法をお伝えします。

ASK生以外の皆さんも、一度試してみて、是非このスキルを自分のモノにしてください。
その名も「人が本来身に付けている、顔を認識する能力を利用し、描くモチーフのカタチを簡単に、瞬間的に、そして正確に捉える方法」です。ここまで長いと逆に胡散臭いので、普段授業で生徒に教えるときは、これを短く「顔認識機能」と称しています。


普段、受験生の皆さんはモチーフのカタチを描くときに、先ずは補助線を引いてみたり、離して見比べたり、鉛筆を使って目測と実測を比較したりします。このあらゆる種類の比較方法が、基本であり大事なことに変わりありません。決して顔認識機能だけに頼り墓穴を掘ることの無きようお願いします。あくまで、裏技。王道の観察による比較を助ける補助的な確認方法の一つです。
先ず、この便利な能力ですが特別な教材や、魔法の眼鏡も不要です。というのも、皆さん既にお持ちの能力です。


1: この画像が、ブログ画面の単なる光の粒でなく「顔」に見えている誰しもが顔認識機能を利用し、カタチを判断することが可能です。


2: これは顔文字です。しょんぼり…。


3: これも顔に見えます。

当たり前ですが、1は点状のもの3つ、2は記号文字、3は南ドイツやオーストリアによく見る建物の写真です。人間には、生まれつき顔らしいものや目や口に似ている情報を、顔として捉える癖があります。これは古く生物が、天敵に襲われ無いように、味方を判断したり、危険な状況を察知する為に受け継いできた、生命としての進化の賜物です。その賜物が、我々に窓や記号を顔と認識させているのです。
更に我々は、顔を歪めたり泣いたり笑ったりなど複雑な表情までも手に入れ、瞬間的にこと細かな相手の表情まで判断するように進化して来ました。


車のアンニュイで可愛らしい顔。


泣顔にも見えます。


無表情ですが立派な顔です。


ここまでくれば、多くの人が察すると思います。自分が下敷き用紙の上に組んだモチーフを顔として見るのです。顔として認識し、表情までを捉えます。



例卓上モチーフ



顔発見!

2点目しか見つけられない時は、上のように鉛筆や消しゴムで口を設定します。
モチーフに見つけた顔の表情が、自分が描いている画面のなかの顔と比較してみてください。顔に当たるモチーフの部位や位置が、目の前のものと少しでも違えば、あ!違う顔という発見をするはずです。


余談、、、但しこの顔認識機能、石膏や自画像といった顔そのものを描く際には、全く役にたちませんので、ご注意あれ



もっと知りたい方はASKまで、是非体験授業を受けに来てください。


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