05 March 無料デッサン講座の様子 こんにちは、田和です。描く実感や、リアリティ、感じることについて生徒に説明するとき、僕がコンビニで売っているサラダは買わないという理由をよく引き合いに話します。美味しそうにパックされ、色とりどりに陳列されたコンビニのサラダ。僕にとってはそんなサラダが、鮮やかであればあるほど、遠い存在に感じます。いくら大根のシャキシャキ感や、イタリアン・パルメザンチーズ入りをアピールされたところで、買おうとは思いません。僕とサラダの距離が、気が遠くなるほど遠い為です。退職した親が、十年程前から市が提供する共同農園で野菜を作っています。時季野菜のお裾分けを頂戴するのですが、いつからか僕にとってのサラダは、土のついた大根や、不揃いの人参や、虫食いの葉物野菜です。これが野菜との自然の距離であり、その距離は近く身近な存在です。本日無料デッサン講座に参加してくれた生徒と、ピーマンを観察し、描くことを通して、目の前のピーマンに近づいた感覚がありました。■七条校の様子 ■北大路校の様子 ■彦根校の様子 人間の感覚は五感だけではありません。空腹感や幸福感同様、描くことで判る感覚というものがあります。立体感や空間感などを感じるのも人間の感覚の一つです。線だけで描いてみることで感じる鉛筆の硬質感、塗る作業だけで描いてみることで感じる紙の材質感、あの筆圧、この感触でピーマンのことが少し身近に感じられた瞬間です。造形する悦び、満足感は他の何物でも得られません。本にも書いてませんし、また、どこにも売ってません。みんさんも京都アートスクールで、造形する悦びを少し体験してみませんか? どっから来たんだい?(保田先生チョイスのピーマンは、高知産でした。) [0回]PR 2016/03/05 (Sat) 16:31 アスクでのこと Comment(0)