15 September 秋の風物詩……、それは京芸補強!! こんにちは!後期授業に入って3週間が経とうとしています。アスクの北山教室では、先週から平日月、火、木、金の夜間17:30~20:30、『京芸補強』という京都芸大入試に向けた、描写/着彩/色彩/立体各実技科目の特訓授業が行われています。今日は『京芸補強』について詳しく紹介していきたいと思います。今週の京芸補強は着彩でした。京芸補強「着彩」では、月、火の二日間で1枚づつ、作品を制作します。月曜日に1枚制作し、火曜日にもう1枚、同じモチーフを同じ時間で制作します。1枚目の反省点を踏まえ、2枚目はその改善に取り組みます。今回のモチーフはポテトチップスでした!彩度の高い固有色の表現と、明暗によるボリューム感の表現を両立する事が求められる、難易度の高い課題です。それではさっそく、一日目の制作風景から順を追って見ていきましょう。~一日目~ ↑↑いつになく人がぎっしりの制作室。皆集中して黙々と制作しています。悪戦苦闘しながらも、必死にモチーフに喰らいつきます。難しいモチーフに現役生も果敢に挑みます…!↑↑見ているこちらもハラハラドキドキ。「頑張って!」思わず声を掛けたくなる1シーンです。 ↑一日目の講評風景。講評の中で、自分の作品の問題点を探しだします。皆、制作中と同じくらい熱心に、講評にも参加しています。~二日目~ ↑二日目は前日に描いた作品を壁に張り出した状態で描きます。一日あけると客観的になれる為、自分の絵が昨日の印象と全然違って感じる事がよくあります。皆、新たな気持ちで自分の作品と向き合う中で、昨日は気付けなかった自分の作品の悪い部分、または良い部分を見つけられたのではないでしょうか。その上で、各自今日の課題点をしっかりと意識します。リベンジに燃える生徒達。教室全体が熱気に包まれます。 ↑↑完成しました。写真の作品は同じ現役生が描いたものです。左の作品は1枚目、右の作品は2枚目です。1枚目は明暗を意識しすぎたあまり、色が鈍くなってしまいました。2枚目では、色を鮮やかな状態で仕上げる事ができ、1枚目のリベンジは見事果たせましたが、逆に明暗が弱くなり、ボリューム感が乏しくなってしまいました。うーん、一つの問題点をクリアしたら、新たに他の問題が…。なかなか一筋縄では行かないものですね。 おやっ、この作品は浪人生の作品ですね。同じく左が一枚目の作品、右が2枚目の作品。どちらもレタリングの精巧な描写が光る作品ですが、1枚目は空間性を意識したあまり、色が淡くなってしまいました。2枚目はその問題点を上手く改善し、空間性と色味の強さの両立に成功しています。うーん、あともう一歩、袋のナイロンの質感が表現出来ていればなぁ…。いやいや、欲張ってはいけませんね。前日より上手に描けています。良く頑張りました。さて、ざっと京芸補強の授業の様子を見てきました。大体の雰囲気は伝わったかと思います。今回の京芸補強「着彩」には、普段は別の画塾に通っている生徒さんも参加してくれました。普段とは違う場所で、知らない人達と一緒に制作をする…。入試と似たような環境の中に身をおく事はとても有意義な事です。浪人生の上手い作品も講評で多く見る事ができ、とても刺激的な二日間になったのではないでしょうか。次回の京芸補強「着彩」のモチーフは「ホウレン草」。次も一筋縄ではいかなそうだ…!けど、次回も頑張るぞ!(指導を)それでは今日はこの辺で 上杉 [0回]PR 2010/09/15 (Wed) 18:50 アスクでのこと Trackback() Comment(1)