28 September 北大路校 ST生 人物デッサンと色彩''マチエール'' 今晩は。近藤です。今日の前半は人物デッサンの講評でした。 その中に一人、何度も何度も絵を描き直しては描き込んだMさんがいました。紙がかなりボロボロになっていて、少し近づいて見ると表面がふわっと毛羽立っていました。私は普段、授業中に「画用紙を傷つけないように」「なるべく早い時間に形をとれるように」と説明しています。でもその絵を見て、本物に近づこうとするそのがっつきに感動しました。前半の時間帯では、Mさんの絵は、形や構図も取れていないほうだったと思います。脚が短すぎる…顔が小さすぎて髪の毛の部分が大きい…下が空いてしまった…などなど。自分と絵の間には愛着という主観が入ってしまいます。過去の自分を否定したくない…とかいう言い方は大袈裟だけど過去に(数分前に)自分が描いた線はきっと合ってるだろうとその後を過ごしてしまいます。そこでMさんは自分を甘やかさなかった、クラスで1番、絵が動ごいた人だと思います。しかしながら、たくさん描き直したロスタイムがあるのになぜか、充実した描き込みがあり、完成度が高く、形はもちろん顔も似ていて最終的には上位の評価になりました。時間が迫っても最初に形が取れなくても、あきらめない!そのエネルギーに清々しい気持ちになれました。日に日に、確実に上達していく人だなと思っています。造形トレーニング「色彩」の作業風景 真面目な文になりすぎたので最後に楽しそうな笑顔と、笑ってしまうクロッキーの写真を。このポーズ…残り1分は体が震えていていたのでみんなが笑っていました。笑 近藤 [0回]PR 2016/09/28 (Wed) 20:55 アスクでのこと Comment(0)