05 October バランス 小学校3年生の頃ですが、毛筆習字と硬筆習字を習っていました。その習字教室の先生は、とても厳しい方で、夏でもエアコンをつけない教室での授業だったことを憶えています。ちなみに、教室にエアコンはありました。「先生、暑い、、、クーラー点けて」と僕らが言えば、決まって「暑いと思うから暑い、寒いと思えば寒い」と応えるのです。小学生ながら、この先生の言っていることは本当なのか、信じるに値することなのか、半信半疑だったことを覚えています。けれど精悍な顔で、黙々と習字の鍛錬を積む先生の姿に、なんだか押し通され、2時間もの間汗をかきつつ、字も書いていたのです。ASKでも描写課題を制作していると、「色彩が制作したい」と言う生徒がいます。そんな生徒に限って、立体課題を制作中、「描写がしたい」と言い出すものです。天邪鬼な生徒の心情は、自身にも思い当たる節があるので理解できますが、だからこそ、無いものねだりになっていないか、向き合うべきをはぐらかしていないかどうか、その生徒に問いたくなります。雨続きだと晴れて欲しいと思います。逆に炎天下ばかりだと、雨を求めます。運動後に、何か飲みたくなるのと同様、スパイシーな料理の後には、甘いデザートが欲しくなるものです。2本足で歩くこともそうですが、人として生きていく上で、人はいつでも何かしらバランスを取ろうとしているはずです。でもこのバランスが、何のためのバランスか見失うと、均衡がつかなくなり、結果インバランス(英=imbalance)な状態へ陥ります。右足を出した後、左足を出して歩行バランスをとるのは、前方へ歩むためです。水分を補給するのも、水分を補給することで運動後の身体を、正常な体内環境へ戻すためです。暑かったあの習字教室で、先生にクーラーをつけてとねだったことは、涼しく、快適な環境で、上達を目指すという目的があったからです。先生!やっぱり電気代ケチってただけでしょ?と今更ながら思うのです。 田和 [0回]PR 2016/10/05 (Wed) 17:28 アスクでのこと Comment(0)