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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
24 November

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07 January

体力

新年あけましておめでとうございます。
北大路校から、近藤です。

受験生はセンター試験に向けて真剣モードで、生徒が廊下を歩いていても声をかけられない雰囲気です。おーいと声をかけて笑顔を見たいところですが、無言に変えて「がんばれ」と念を送っています。

今は、ブログで実技の話をしても意味ないだろうって思いますが、
そういう話しか出来ないので。

ここ最近…体力について考えてます。

私が高校生だった頃、予備校内ではスペインのリアリズムが流行りました。
アントニオ・ロペス・ガルシアやエドゥアルド・ナ. ランホなど細密写実絵画です。

冷蔵庫のシミとか、洗面所のアカとか…
ものすごく細かく描くから、そのリアルな水の形跡に嫌悪感さえ感じるくらいでした。
ジャパニースホラーにも水ってよく効果的に使われてますが…感覚としてはそれと同じ感じ。
きっと初めて生っぽいリアリズム絵画を体感したんだと思います。
あの観察眼と体力はすごいです。
みんなも一度見てみて、彼らの体力を想像し、描写に活かしてください。

しかし、ナ・ランホの年代順になっている画集を見ていると、ページをめくるごと(画家が年を取るごと)につれて少しづつ描き込みや絵が弱くなっていくんです。
偉大な画家なので尊敬しているんですけどページをめくる度に考えました。
自分がどんどん体力が落ちて前と同じように描けないってなった時は苦しむだろうって。

一方、アンリ・マティスという画家は晩年、自身の作品を、絵の具を使う絵画ではなくカットアウトに変えました。
その判断が成功したと言われ、老化により体は衰えても、作品は弱くならなかったという例もあります。
かっこいい人です。

何を言いたいかというと…年をとったら、年に合わせてその時の幸せな事を見つけていけばいい。その時出来るベストを探し続ければいいんだって、思いながら生きたいなって思いました。

なのでみんなも…

おっと みんなは若いんだった!!!

今の体力と気持ちでなんでも出来る。
それを学科でも実技でも発揮出来ますように。
みんなの計り知れない全力の力を見れるような2017年になりますように!
と初詣で祈りました。

頑張りすぎて、体調崩さないでくださいね
近藤

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