忍者ブログ

今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

27 January

虫鳥魚イカ

雪が降ることで 景色が変わることを「雪化粧する」と言います。
今朝は、普段見慣れた風景が少し変って見えました。



本日の京芸クラスは描写課題。

基礎生は、振り返り週間でこちらも描写課題です。

雪化粧による風情の変化は、わかりやすく誰しも気付くものですが、一見変哲もないモチーフや、風景を対象として観ることでいったい何を観るのか。描写は、まるで禅問答のように、対象と対峙する時間でもあります。そして対象のことを、理解しようと、判ろうとしているとも言えます。


イカの哲学(著:中沢新一|波多野一郎)という本があります。
イカの眼は、構造上人間と同等で、優れた視覚のはずなのに、脳が情報量に追いついていない。この生物学上の矛盾から発想をふくらませた内容です。

上手に描ける人と、まだ上手に描けない人でいったい何が違うのか考えるときに、描く技術、表現に問題を見出す場面が多いと思います。けれど、イカの眼同様、もしかすると、あの人と私で同じものが違って見えているとしたら。それこそが、観察力の差ではないでしょうか。観ることを鍛えると言っても、いろんなやり方がありますが、意識するだけで改善できることもあります。
例えば、「人よりも一つでも多く形を見つける」という意識で対象を観ると、ツルんと単純にみえていた形にも、小さな起伏やねじれが見つかるかもしれません。


田和

拍手[0回]

PR