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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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31 May

『察知力』 (中村俊輔 著/幻冬舎新書)

 実は、サッカー選手の中村俊輔がすごく好きです。
 見る者を魅了するテクニックや、芸術的なフリーキックなど、とても魅力的な選手です。
 プレー中だけでなく、インタビューの中に見えるサッカーに対する考え方が好きです。
 難しいことを考えるのではなく、サッカーとは何か、試合の中で何がおこっているのか、自分自身の、そしてチーム全体の長所と短所について話しているインタビューを見聞きするたびに、その考え方に惹かれます。

 2002年、日本と韓国との合同で開催されたワールドカップのとき、中村選手は最後の最後で代表メンバーに選ばれなかった。当時、日本代表のトルシエ監督は中村選手を外した理由を色々と話しましたが、その中でも印象的だった言葉は、「彼がいるとチームの雰囲気が暗くなるから」。
 確かに当時の中村選手には寡黙な印象があり、そういった部分が僕としては惹かれる部分でもあったのですが、その後、イタリアへ渡り、そしてスコットランドリーグでプレーする中で、徐々にその印象が変わってきました。その変貌ぶりがまた魅力的でした。人はこんなにも変われるのだと思えた。そしてその姿は、コミュニケーションの大切さを教えてくれます。

 そんな中村俊輔選手が書いた『察知力』という本を、昨日読んだ。(5月30日発売! 発売日に読み終えるなんて、どこまで好きなんだと思うでしょうが、それくらい好きなのです)

 常に先を読み、察知する力が必要なことが、中村選手のサッカー人生と重ねあわせながら書かれています。環境や状況を嘆くのではなく、自分と関わる人が何を求めているのかを察知し、それに応えながら自分自身を伸ばしていくこと。
 何をするにしても、そのこと自体に真っ向から取り組むというのは、とても重要だと思います。自覚がなくても、気づかぬうちに少しずつ本質からずれてしまうことがあるけれど、だからこそ足元を見つめて、自分の取り組んでいるものに目を向ける必要があるのだと改めて思いました。
 
 

 中村俊輔選手が『サッカーノート』というものを高校2年の頃から書いているというのは、あまりにも有名な話です。
 制作に関して何かを伝えられたとき、何かを感じたときに、書き留めることをして欲しいと思います(特に講評中!)。慣れないうちは違和感があるかもしれないけれど、自分の経験したことを後から読み返すことができるというのは、きっと自分自身を助けてくれます。

                                サカグチ@読書

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