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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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14 September

挿絵の黄金時代

こんにちは、実技講師の鈴木です。

最近は19世紀から20世紀にかけて勉強していて、それを今日はご紹介しようかと思います。
使ってる書籍以下一覧 ↓



1800年代後半から1900年代の頭にかけて挿絵の黄金時代と呼ばれていて、今でいうところのイラストレーションやデザインといったものが台頭してきた時代になります。

背景としては英国でヴィクトリア女王が即位し、英国国内の安定と産業革命が進むことで、印刷革命が起きました。これによって挿絵をいれた絵本(当時は大人向けの高級な分厚い絵本)が流行することになります。ギフトブックブームと言われてたりします。

当時を飾った有名な挿絵画家だと、アーサー・ラッカムやエドマンド・デュラック、カイ・ニールセンなどがいます。個人的にデュラックの絵が好きです。シンデレラや人魚姫などの挿絵を描いてたりするのですが、青色の使い方がとても奥行きのある匠のある表現で、ため息が出るほど美しいです。またジャポニスムの影響によって浮世絵っぽいオリエンタルな感じもあり親近感も沸く挿絵が多いのでぜひご覧になってみてください。写真二枚目の本にたくさん載ってます。

また、ラッカムの絵はウォルト・ディズニーが影響を受けたともいわれていて、不思議の国のアリスの挿絵などはそういうものが感じ取れたりします。今でも不思議の国のアリスの洋書版の挿絵に使われてたりします。とにかく上手くてかっこよく、かつ本の世界に引き込まれるような美しい挿絵ですのでこっちもぜひ!

上記で引用した本は海野弘さんというかたがかかわってるのですが、この方の本は絵も多く解説も非常に納得いくものが多く良書がたくさんあります。最近人気のミュシャやクリムトの本なども発売されてますので興味があれば読んでみてください。

過去から学ぶことで、自分の中での表現の幅が広がったり、モノを見る目が変わったりすると思うのでこれからもたくさん学んでいきたいですね!

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