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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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29 September

芸術について 再び

 サイトウです。
 秋晴れの日は運動会の日のことを思い出します。
 小学生の頃、校長先生が運動場の朝礼台から熱い話をしていて、
 私は少し退屈で、空を見上げながら
 「大人になっても、秋晴れの空を見たら『運動会のときの空を思い出すんだろうなって思ったこと』を思い出すんだろうな」
 と思っていました。
 そういう記憶のあり方ってありませんか?

 

 さて、先日ですね、60歳くらいの知り合いのおじさんと話しをしていたのです。 
 偉大な芸術家は誰かという話です。
 ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ゴッホ、ピカソ、カンデンスキー、クレー
 などをその人は名前にあげます。
 「なぜ、それらの人を偉大だと思うのですか?それら以外にも有名な人はいますが、差はなんだと思いますか」
 という質問をしました。

  ミケランジェロの「ピエタ」

 まとめると、
 「そもそも人間は幻想に生きている。
 自分以外のものについては想像するしかない生き物であるという現実がある。
 その現実に謙虚に向き合おうという姿勢が、描かれた線や色にあるかどうか、そういうことが感じとれるかが基準。幻想に身を任したような線は軽くて、冷めてしまう。現実に向き合っていながら、優雅で、高みにあるようなものが一流なんだと思う。」

  これはレオナルドのスケッチ

 「でも、カンデンスキーやクレーの線は「現実」とはちがうように思います。
 主観的な幻想の世界なのでは?」 
 と質問。

 「写実かどうかではなくて、その線や形が『全くのものになっているか』…」
 とのこと。
 どう現実と向き合っているのかが問われるところだという話になりました。
 
  カンデンスキー
  

 もちろんこれはそのおじさんの意見なのだけど、
 そのおじさんの行動や生き方などを見ていると信頼があるので、
 サイトウはかなり影響を受けていますね。
 こういう話題そのものが私の知りたいことの核心にさわる部分で、
 もっとこういう話をちゃんとできる自分になりたいと思いました。
 すごく勉強になりました。
 また、これから美術館に行くのが楽しみです。

 
 生徒のみんなも、受験の話だけではなく、
 考えて議論して、自分の認識をどんどんくつがえしていってほしいなと思います。
 そんなやりとりができることが喜びになるんじゃないかな~。
 画塾の帰り、デッサンのことや制作のこと、どんどん話し合ってください。
 ファインアートとデザインの違い、なぜ大学によって試験が違うのかということ、
 音楽と美術の共通点、テーマはいーっぱい転がっています。
 話をするより、表現して見せたいっていう人もいるかもしれないね。
 なんにせよ、そんなことを真剣に考えていく時間になることを願っています。

 
 <サイトウ>

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  近日中に広告でないようにします…!!ぬぬぬ…
 

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