09 October 秋の夜は不安 こんばんは。実技講師の上杉です。もうすっかり秋です。後期も今日で第6週を終え、明日からは後半に差し掛かります。10月、11月の2ヶ月間は、特に京芸受験生にとって、一番しんどい時期なのではないでしょうか。12月に入るとセンター試験まであと1ヶ月強。ようやく出口が見えてきます。もちろん本番が近づく緊張感は日に日に増しますが、「勉強づけの日々からさようなら。」ができる日が近づいている。12月を向かえると腹を括ってラストスパートに挑めます。ただこの時期、「センターまであと100日くらい」の時が一番つらい。そんなに長い期間の時間感覚が働かないので、実質、永遠の時間、勉強していかなくてはならないような感覚に襲われます。しかも実技も伸び悩んでくる時期です。僕は京芸に向けて二浪しましたが、この時期は本当に精神的にまいっていました。きつかった…。日々のノルマを決め、あまり先の事を考えず(ほとんど思考停止)、騙し騙し、1日1日、学科勉強をしていた記憶があります。そんな時期はよく映画を見て気分転換していました。この時期はほとんど毎日、映画を見ていた気がします。画塾帰りにツタヤに行って「今日の1本」を小1時間、吟味した上でレンタル。ホクホクしながら帰宅。もちろん勉強をした後で、デッキにテープをガコン。秋になると今でも映画を見る回数が増えるのはこの時期のサイクルが蘇って来るからだと思います。皆も、何か自分なりの気分転換の方法を見つけてもらえればと思い、書きました。浪人時代見た映画で思い出に残っている映画を1本、紹介します。旧ソ連の映画監督 セルゲイ・パラジャーノフ監督の「ざくろの色」明確なストーリーはなく、渇いた色彩で彩られたイメージの連続。セリフも少なく、ほとんど静止画のような1シーンが20分ほど続いたりします。ただ、色彩が半端なく美しかった。京芸の工芸科の基礎授業で、上映された事もあると聞きました。色彩感覚を磨く。とまではいかなくても、配色のヒントになるかも。興味がある人は是非。少しマイナーな映画で、レンタルDVD屋さんにはあまり置いていませんが、2年前、ビデオ1高野店の棚に並んでいるのを僕は確かに目撃しています。 上杉 [0回]PR 2011/10/09 (Sun) 20:36 アスクでのこと Trackback() Comment(1)