11 October アスクギャラリー掲載作品より アスクHPの中でも常にアクセス数が上位につけている押しも押されぬ人気ページにアスクギャラリーがあります。今回は、現在アスクギャラリーに掲載中の↓の作品の制作風景を紹介します。2点の作品は先週の土曜日、草津教室で制作されました。その日は8名の生徒さんが授業に参加され、描写・着彩・色彩・立体まで様々なを制作しましたが、4名が「毛糸玉、みかん2」を着彩描写しました。※写真左端の男子は同じモチーフを鉛筆デッサンしました。アスクの授業では、高卒生と高3生が同じ課題をする場合、前週に制作された高卒生の作例を参考にしながら制作します。なのですが、この課題は高卒生は制作しない課題なので、過去の類似作例を壁に張り出しました。各教室に分配された優秀作例から選んで張ったのですが、後で気づきましたが、参考に選んだ3枚の作品はいずれも、アスクの非常勤講師(元含む)の受験時代の作例でした。ちょっと紹介します。その前に右上の作品は、これは実は、前日授業(木金夜間授業)で制作されたばかりの高3生Kさんの作品です。Kさんは夏期講習からアスクに来られ、AOで京都造形情報デザインに合格されたのですが、基礎実技力を鍛えることの必要に気づき、合格後もアスクでデッサン、着彩、色彩を学んでいます。夏の時点で初心者から始まって、どんどん上手くなっています。ちなみにこの作品は、着彩2枚めの作品です。それにしちゃ上手いでしょ。この作品には負けるな、という意味でのライバル作例。左上の作例は、ちょうど10年ほど前の高卒生の作例。京芸日本画に進まれ、卒業後は日本画家としてがんばっている人です。東京に居を移され活動されていますが、最近は百貨店などでも個展をされ売れてるとか…。毛糸玉は今回と同じハマナカ ボニーです。色彩豊かに描かれていますね。ややざっくりしてますが。手前に引き出された毛糸の描写が良いですね。毛糸らしいラインに着目してほしい。色彩感、全体感も参考になります。左下の作例は、みかんの作例。これも約10年前かな。京芸デザイン科に進まれ、現在はアシックスでデザイナーをされているようです。色彩248点で合格されていますがさすがに上手いですね。(手撮りなので撮影状態が悪いです)右下は、同じ「ハマナカ ボニー」ではあるが、色が赤色の毛糸玉の作例。レモンも少しみかんと近いので参考になるかなと思いました。これは、約5年前の作例で、現在アスクで非常勤講師をしてくれている京芸日本画院生Yさんの作例ですね。敦煌のお土産の饅頭ありがとうございました。毛糸1本1本(←毛糸玉は1本なので、この表現間違ってますよね!)の縄目を全て描いています。材質感の表現がすごい。ここまで緻密に描いてほしいと思いを込めて張り出しました。さて、制作の方は…今回アスクギャラリーに選ばれた2人の制作過程です。やや異なった方法で下地をつくっていますね。モチーフの色や素材により、方法は様々に異なってきますが、様々な方法を試してほしいですね。左のw君、毛糸玉の色彩感を重視しています。手順は良かったのですが追求がやや浅かった。中右のNさんはデッサンがしっかりしてますね。毛糸玉をしっかり立体としてとらえられている。最終やや濁ったので、今後注意して下さい。せっかくいっしょに制作しているのだから、各自の良いところを取り入れあってほしいと思います。そして講評。十分とはいえない出来でしたが、それぞれがんばったと思います。もうちょっと平行に貼ってほしかったけど。この4枚の中から今回2枚がアスクギャラリーに選ばれた、ということです。ちなみに同じモチーフのあと2枚は彦根教室の作例です。りんごとパスタ袋の作例は、七条教室・北山教室の作例です。今回、参考作例と制作風景を紹介させてもらいましたが、アスクギャラリーを見るとき、掲載作品1枚1枚に、このようなドラマが隠されていることを想像して見てもらえれば、より楽しめるのではないでしょうか。また、参考作例を見る時、この作例を描いた人は今頃何をされているのかな?と考えてもらうと、より制作のモチベーションが高まるかもしれません。これからもアスクギャラリーをよろしくお願いします。Y師より [0回]PR 2011/10/11 (Tue) 21:13 滋賀・草津駅前教室 Trackback() Comment(0)