09 September 『その絵、いくら?』 最近読んだ本。 著者は、奈良美智、村上隆などの作品を扱うギャラリスト。現代アートの世界で、作品にどのように価格がつき、流通していくのかがわかりやすく書かれていて、大変面白い一冊でした。 なんとなく認識していたことが、本を読むことによって全て理解できるようになるわけではないけれど、今までよりもより明快になっていく感覚や、色々な世界を垣間見ることができるのは、本を読む楽しさの一つだと思います。 貸画廊と画廊の違いや、アートオークションの仕組みなどについて書かれています。また、美術の中でも、ジャンルによって流通システムに違いがあることが理解できるので、自分がどのような美術をやっていきたいのか? といった疑問が、少しクリアになるのではないかとも思います――勿論、自分自身の意識がまずは重要ですが――。 社会のしくみを理解することによって、今現在の制作のモチベーションもきっと向上すると思います。 同じ著者で、『現代アートビジネス 』(アスキー新書) という本も読みました。こちらには、奈良美智、村上隆との出会いが書かれていて、また違った面白さがありました。 『その絵、いくら? 現代アートの相場がわかる 』 小山 登美夫 (著) サカグチ@読書 [0回]PR 2008/09/09 (Tue) 22:38 読書 Trackback() Comment(0)