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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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23 November

些細な親切

こんにちは。

実技講師の上杉です。

先日僕の身に起こった、些細な出来事に関して、ここで報告したいと思います。

毎日、日課になっている事があります。
それは、家からバイクでアスクに向かう道中、一番近い4分ほどで着くコンビニに立ちより、タバコと缶コーヒーを購入し、朝のコーヒー&シガレット(コーヒーを飲みながらタバコを吸う)をする事です。

その日もいつものようにコンビニ前にバイクを止め、さっき被ったばかりのメットをはずし、いそいそと店の中へ。店員さんは時々顔を合わせる大学生(おそらく)のお姉さん。
缶コーヒーを特にこだわりなく選び、レジの前へ。店員さんにタバコを注文しようとしたその時。

「ケントワンのロングですね!」

僕がいつも注文するタバコを覚えていた店員のお姉さんは、そう言い終わるやいなやクルッと回転し、後ろのタバコ棚から、僕の欲しいタバコを取ってくれました。その店員さんのシフト時間だけでも毎日膨大なお客さんが来るのに、まさか僕の存在を覚えているとは。しかもタバコの銘柄を覚えているとは。※不覚にも、あやうくその店員さんの事を好きになってしまうところでした。

店員さんが僕にしてくれた事は、別にしてもしなくても対して変わらんけど、した方がちょっぴり良い。そんな些細な親切だと思います。
その日の午前中は、いつもより少し気分よく仕事に取り組む事が来ました。

こういった事は、些細だからこそ絶大な効力を発揮するのだなと思います。
大切だな。と思いました。
また、逆に「些細な無配慮」から人に与えてしまうダメージというものも、ある。と同時に思いました。僕の日常の行いでは、圧倒的に後者の方が多いような気がします。


些細な親切と些細な無配慮

こういった事は、鉛筆デッサンにも非常に大切な事なのではないかと思います。
構図構成に於いて、描き込みに於いて。
鉛筆デッサンでの親切心とは、描いた絵を見てくれる鑑賞者に向けられたものです。

「どんな色の、どんな質感の、どんな形をした物がどこにどのように置かれているのか。」見てもらう人に、どこまでも分かり易く、構図を組む、描写する事だと思います。

鑑賞者の立場になって、モチーフを、画面を、はたまた制作中の自分を確認する。
「客観的な目」とは鑑賞者(自分以外の全ての人)に向けられた親切心から得られる物ではないかと思いました。

「客観的に自分の画面を見る事が出来ない~」と生徒が言っているのをたびたび聞きます。
「客観的に見る」→「観てもらう人に親切になる」と置き換えれば、いつもとは違ったスタンスで制作出来るのでは。と、その日の帰り、ふと思いました。



上杉


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