09 December はじき こんばんは。サカグチです。 12/7(水)、広島市立基町高等学校で、芸大受験説明会を行ってきました。 基町高校は、創造表現コースという美術、工芸、デザインを学べるクラスがある、広島市内の高等学校です。 約100名の生徒が参加。 芸大美大受験について、大学生活についての話をしてきました。 2011年度のASKの活動報告はこちら↓ http://www.artschool.co.jp/teacher/index.html 随時、更新していきます。 説明会の後、たくさんの生徒が質問してくれました。 自分のことを思い出すと、なかなか質問できない生徒だったので感心します。 さて。 今回、広島市まで車で移動したのですが、 京都市から、約340kmの距離を移動しながら、 小学生のころに習った、速さと時間と距離の「はじき」を思い出していました。 「はじき」の何が上で、何と何が下にくるのかがなかなか覚えられなかったり、 避難訓練のときの「おはし」と混同したりして、テストのたびに正解がわかんなくなって、 いつも返ってきた答案用紙を、ひきだしの奥に隠していたあの頃。 でも今なら、「距離」と「時間」と「速さ」の3つの中で、 おそらく「速さ」という概念が一番最後にできたと考えることができるから、 「距離」を「時間」で割ればいいとすぐに答えることだってできる。 (たとえば、「距離」という概念を発見する前に、「速さ」を発見することはできなかったということ) 当たり前に存在し、認識している、「距離」や「時間」だって、 大昔の人々は認識していなかったんだと思うと、とても不思議です。 そういうのって、きっと誰か本当に困った人が発見したんだと思う。 「俺はここからAまで3回往復して運ぶから、お前はここからBまで2回往復して運べ。お前の方が楽だぞ」 とか言われたものの、絶対に、ここからAまで3回のほうが短いはずだと困った人が距離を発見した。 もしくは、人を好きになるみたいな、そういう気持ちが、絶対に関係していると思う。 「俺は夏のある1日、明るい間、Cさんとデートするから、お前は冬のある1日、明るい間、Cさんとデートしろ。同じだ」 とか言われたものの、絶対に、あいつのほうが得しているはずだと悔しがった人が時間を発見した。 たとえば、なんとなく「色」と呼んでいたものを、「色相」や「彩度」「明度」に分けて認識するようになったこと。それを習い、理解し、制作に反映させること。知識として知るのではなく、考えとして理解すること。 なんとなく観察しているものが、いったい何なのかを分類して考えてみたり。 そういう学習が本当に大切だと思う。 もしも、『絶対にみんなが感動する色の組み合わせ』があったとしたら、 それと同じくらい、『色の三属性を理解すること』って大切。 本当は、『絶対にみんなが感動する色の組み合わせ』なんて、どこにも無いのだから。 けれど、『絶対に自分が感動する色の組み合わせ』は、きっとある。 なかなか見つからなかったり、決定できないけれど。 サカグチ [0回]PR 2011/12/09 (Fri) 19:19 日常の出来事 Trackback() Comment(9)