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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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30 January

デッサンって面白い

こんばんは。
彦根教室から池田です。

直前講習も第3期間に突入し、ますます緊張感が高まってきました。
彦根の生徒たちも、降りしきる雪に負けず頑張っています。
  

  

この程よい緊張感を保ったまま、試験まで頑張りましょう。



話は変わって、デッサンの話を少し。

先日、制作中に一人の生徒から
「これ以上描くところが見当たらない。あと何を描けばいいでしょう?」
という質問がありました。

「え!?そんなことってあるんですか!?」
と少し衝撃を受けました。

僕自身、鉛筆デッサンが好きということもあるのでしょうが、デッサンを描いていて
「描くところが無くなった」
「全てが完璧に描ききれた」
という感覚になったことは一度もない気がします(※紙がつぶれたり破れたりして、これ以上描く
ことができないという状態には何度もなっていますが)。
もちろん、僕の表現力不足だったりもするかもしれませんが、
どこまで描いても、何時間描いても尽きることのない情報が溢れ出してきます。
どれだけ描いても、表現できていない部分が見えてきます。

なので、
例えば本日のように「ブロッコリー、ティッシュ箱」がモチーフで与えられて、もう描くところが無い
なんてことになったら、それはもう僕の中では
「描かれたブロッコリーにマヨネーズをつけて食べてしまえる」
「描かれたティッシュペーパーの箱からティッシュを2枚引き抜いて、鼻をかんでしまえる」
というレベルに達しています(少し大げさですが…)。
画用紙に描かれたそれは、もう完璧にブロッコリーやティッシュ箱になっているということです。

もちろん、そう錯覚してしまうほどのリアリティーを求めて描きますが、本当にそうなったと確信で
きたことは、ほぼありません。

確かに、決められた時間の中でデッサンや着彩をする場合には、このモチーフのどこを描くべきか、
どこを描かないべきかを選択していく中で、目の前のモチーフのベストな状態を探ることにはなりま
す(もちろん、できるだけ早く手を動かし、できるだけ沢山の情報を描き込む意識の上で、です)。

そういう意味で考えると、その生徒にとって、その状態がベストだったのかもしれませんが、その
時点ではまだまだ不足していると感じました。「もっと描ける」と感じました。
最近、そういう経験が多々あります。

何が言いたかったかというと、
「もっと目の前のモチーフをよく観察してほしい」
「もっとモチーフが発する情報を発見してほしい」
ということです。
モチーフに対して「ここまで」という線引きが、全体的に早いのではないか?ということです。

もちろん、試験である以上、時間は限られてしまうので限界はあります。
試験が近く、時間配分含め、まとめの時期に入っていくのもわかります。
ですが、もっともっとモチーフから色々な発見をしてほしいと思います。

その発見こそ、デッサンの面白さなのではないか、、、
たとえ試験でもその面白さは失うべきではないのではないか、、、
そんな、発見することの面白さをもっと知って欲しい、、、
と、試験が近いからこそ思う、デッサンが大好きな池田でした。
(個人的には、デッサン中に新たな発見をした場合、少しにやけてしまいます。)


<イケダ>

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