31 January 直前講習 第3期間 北山教室 こんばんは。実技講師の上杉です。直前講習も第3期間目、折り返し地点を迎えました。来週に迫った京芸模試に向けて、皆、奮闘しています。 「まとまりのある画面」という言葉が、本日の描写課題の講評でのキーワードだったと思います。まとまりのある作品とはどういう状態なのでしょうか。やや具体性のない言葉なので、上手くイメージを掴めない人もいるかも知れません。まとまりのある「集団」に置き換えて、考えていきたいと思います。集団に、まとまりが生まれる状態とは、集団の中で、一人一人が役割を持っている状態だと思います。リーダーや、ムードメイカーなど。優柔不断な人がいるからこそ、決断力のある人がリーダーとしての役割を担えるだと思います。頑固で真面目な人がいるからこそ、お茶目な人はムードメイカーとして、集団の中で役割を担えるのだと思います。一人一人が違うからこそ、それぞれの個性が、役割を担うのだと思います。全員が同じようにリーダ的存在だったら、確実に意見はまとまらないと思います。全員が優柔不断な人たちでも同じだと思います。まとまりのある集団とは、一人一人が違う性質を持つ事が必要不可欠であると思います。描写の画面に於ける「まとまり」も、同じだと思います。描き込んでいる部分が主役として見えてくるのは、あまり描き込まれていない部分があるから。逆もしかり。強く描かれた部分があるからこそ、弱く描かれた部分は、主役を引き立てる脇役としての役割を担い、画面を支えるのだと思います。タッチが粗い部分は、タッチが詰まっている部分があるからこそ、「手前」に置かれた物として、活き活きと見えるのだと思います。画面全てのタッチが粗い作品は、雑なだけです。役割が生まれていません。違いをつくり、それぞれに役割を与えていく事。描かれた部分のそれぞれが、異なる役割を持っている状態が、まとまりのある作品であると思います。直前模試、頑張って下さい。上杉 [0回]PR 2012/01/31 (Tue) 22:27 アスクでのこと Trackback() Comment(0)