27 March 京都造形芸術大学 AO対策 体験授業 こんばんは。 実技講師の上杉です。 昨日の彦根教室での、成安造形大学の体験授業に引き続き、本日は七条教室にて、京都造形芸術大学より、情報デザイン学科の中山和也先生と、入学科の曽田さんに来ていただき、AO入試に向けての体験授業を行って頂きました。 課題は 七条教室から七条大橋を渡りきるまでの道中「謎めいた物、状況」を発見し、自分なりにデザインする。というもの。 プロジェクターを用いて、中山先生からの導入風景。 ただ、見るだけではなく、その物がどういった文脈、コンテクストの中に位置しているのか。 その物が何故いま現在、そのような形、状況でそこにあるのか。 「前後関係」、「背景」を考える事が、観察する事である。 かっこいい外見を目指す事が、始まりではない。デザインは観察から始まる。 様々なアーティストの作品、事例を上げながら、じっくりと丁寧に伝えて頂きました。 いざ、教室の外へ。 普通に往復するだけなら10分程で行ける道を、たっぷり1時間かけて、散策しました。 導入を聞いた後に観る外の景色は、普段見ている物とは全く別のように感じました。 普段、気にも止めない些細な違和感。 ・どうしてこんなところにバナナの皮がおいてあるの? ・なぜこんな所にこんな看板が! ・これ一体何に使うねん。 ありとあらゆる物が、自分に向けて発せられている情報のように感じました。 所要時間1時間は、決して十分な時間ではありませんでした。 参加した生徒皆の、好奇に満ちた目が、とても印象的でした。 七条大橋までの道程で発見した「謎」の塊を、どのように解釈し、料理すれば、人に楽しんでもらえるか。 教室に戻り、いよいよ発想・構想ステージ。作品作りに取り掛かります。 皆、悪戦苦闘です。 最後は、皆の前でプレゼンテーション。 鋭い洞察力、キラリと光るアイディアが多く、聞いていて楽しかったです。 感心しました。 「デザイン」という、普段当たり前のように見聞き、放っていた言葉の意味を、ほんの上っ面しか知る事が出来ていない事に気付かせてくれた。そして「デザイン」という行為の、意味、役割を、根本の部分から考えさせてくれる授業だったと感じます。 今回の課題は、正解は一つではない。むしろ自分が生み出すまでは正解は存在しない。そんな課題です。 導入の中での中山先生の言葉に、「借り物ではない、自分自身の意志を強く発信する時、そこには責任が生まれる。」という言葉がありました。 自分の考えに自信が持てない時とは、無意識の中で、責任を負う事を免れようとしているんじゃないか。と思いました。それは卑怯な事なんじゃないかと思いました。 放ったあと、心にずっしりと責任感が生まれる。そんな言葉を発せられているか、 これから自問自答していきたいと思いました。 とても勉強になりました! ありがとうございました。 上杉 [0回]PR 2012/03/27 (Tue) 22:22 アスクでのこと Comment(0)