01 May 休館日にはいりました さて、京都アートスクール休館日、一日目です。林です。つまりお休みなわけで、なんら書くこともないわけですが、とりあえず今日の自分の行動でも記すことにいたします。案の定お昼過ぎに起きまして、眠気覚ましにがつんとコーヒーを流し込み、すぐ出かけました。京都国立近代美術館でやっている「村山知義の宇宙」を見に行ったのです。この展覧会の副題というかコピーがいい。「すべての僕が沸騰する」「僕のすべてが~」ではないところがすこぶるいい。コピーの示すように、この村山知義という人物が非常に雑多で混沌とした良い展覧会でした。一緒に行った連れなどは、美術に縁もゆかりもない人間なので始終ぽかーんとしていましたが、多少美術に縁のある僕もぽかーんとしてしまい、やはり良い展覧会だなと思った次第です。ぽかーんとさせたもの勝ちというか、なにしろすごいエネルギーでした。僕は自分の制作をしていると、ふと我に返って「なにしてんだろ自分は」などと思うことがしばしばあります。浪人時代にデッサンしているときにもありました。しかしまあ、たまにふと我に返って「なにしてんだ」と思うようなことをしているんだとそんな大事なことを改めて再認識させてくれた展覧会でもありました。五月十三日(日)までやっているみたいなので、興味のある人は是非。時間があったので、美術館から河原町方面へどんより空の下を散歩がてら歩きました。久々に京都の街中を歩きましたが、制服を着た修学旅行と思しき中学生や高校生が、相変わらず死んだ目をして班行動をしていて、ああ京都も変わらないなあと安心しました。散歩の目的は三条木屋町にある喫茶店「グリーン」です。ここのカレーライスは絶品です。友人に連れて来られ十年前に初めて食べて以来、僕はここのカレーのファンになりました。ことあるごとに食べていますが、いつも変わらず美味しい。そして今日も素晴らしく美味しかった。なんてことはない普通のカレーライスですが、その普通度合いが著しい。あなたが「すごく美味しいカレー」を頭に思い浮かべた、まさにその現物がグリーンのカレーです。オーソドックスを煮詰めて煮詰めて煮詰めたら、凄みが残ったとでもいいましょうか。適度な固さに炊かれたご飯に凄みがドロリとかかっている、そんなカレーライスです。針の穴を通すような突飛さや奇抜さや新しさに目を血走らせて、いきおいそういった姿勢がもてはやされがちの昨今世の中ですが、ここのカレーライスはそんな些末なものを相手にしていません。「目からウロコ」という発想とはまったく逆のやり方で、凄みをまとっています。こんな時代だからこそ、この常軌を逸してオーソドックス(?)なカレーには色々考えさせられます。美味しいだけでなく学べるカレーライス。その筋では、かなり有名なカレーライスですので、興味のある人は是非。以上、誰が興味あるんやという僕の一日でした。大文字で会いましょう。はやし [0回]PR 2012/05/01 (Tue) 05:47 アスクでのこと Comment(3)