04 May ミーナの行進 こんばんは。サカグチです。 ゴールデンウィーク中、やっぱり京都は人が多くなりますね。駅も電車もバスも混雑しています。学校へ行くとき、アスクへ向かうとき、時間に余裕をもって行動しましょう。 さて、一度は放りなげたけれど、何年か後に読んだらおもしろかった小説ってありませんか。 ぼくは、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』が20歳の頃にぜんぜん読めなくて、六年位たってからのめり込んだ記憶があります。今回は六年も長くはなかったけれど、おそらく三年くらい前に少し読んだけれど途中で放りなげた本。小川洋子の『ミーナの行進』という小説をとてもおもしろく読みました。 本を読んでいるときに頭の中に浮かんでいる像っていったい何なのでしょうね。読めないときはただ字を追うだけになってしまって全然何も浮かんでこなくて、スラスラ読めているときはスムーズにイメージを描けている。 これって、たとえば誰かの話を聞いているときも、エッセイを読んでいるときにも同じことがいえて、話している、もしくは書いているその人の経験を受けとりながら、自分自身の経験を思いだし、自分の過去ともその人の過去とも違う何かを思いだすようなことをしている。実際には経験したことがないことを思いだしている感覚。いつでもスムーズにあの感覚になることができれば、色んなことをもっとたくさん受けとることができるのではないかと思います。本を読むってシンプルな行為だけど、すごく大切なことなんでしょうね。 本を読むことがうまくなりたい、人の話を聞くのがうまくなりたいと思います。それはそこに無いものを無理やり見つけだすようなうまさではなく、もちろん自分だけの解釈でもなく、常に心を落ちつかせ無理せず取捨選択していくようなうまさ。 サカグチ [0回]PR 2012/05/04 (Fri) 00:45 読書 Comment(2)