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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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16 January

精華・京造模試報告  その2


だいぶん日がたってしまいましたが、先週土日の精華・京造模試報告の続きです。

そうこう言っている間に次の土日が迫ってきた。つまりセンター試験が迫ってきた。「おたまさん」が訴えているように....。コメントありがとう。コメントに対する答えの書き方を忘れたので、ここに書いておきます。

国公立系の人はいよいよですね。国公立系とは限らないですね。最近は私立芸大でもセンター併用が増えてきていますので。

迫ってきたセンター試験。しかし「おたまさん」への良いアドバイスはあまり思いつきません。まあ「大きく失敗しなければ良いと思って平常心で臨むべし」というところでどうでしょうか。まあ、万が一、アホな失敗したとしても、後の実技で挽回することもできるのだし....。とはいえ稼げるだけは、稼いでおきたいですよね。しかし、欲張りすぎた結果テンパッてしまい失敗するということがないようにしたいですね。




さて、本題ですが、秋の推薦対策模試でも紹介しましたがアスク私大模試といえば....講評直後の手直し、描き直しですよね。

ちなみに推薦模試での描き直しを紹介したY君(Y師とは無関係の人物)はみごと精華イラストに合格されました。(Y君も今はセンター対策に燃えているハズです)
その他、ブログで紹介した人はみんな合格しています。
※「推薦入試対策講座先週の1枚」byY師 その2 参照

今回も、粘りを見せてがんばった生徒が約○○名。

その中でもやはり精華ビジュアルのデッサン作品を紹介します。
なんといっても関西私大の最難関コースです。ほぼ満点とらないと合格できないところです。
今回、もう一歩という人が多かったので、この模試の経験を生かしてなんとか合格を勝ち取ってほしいと思います。

モチーフは、黒い花瓶とフェルト布、小みかん2つ(加工可)、輪ゴムでした。
(3時間課題)



作品1

評価:C
画面構成はうまくいっています。フェルト布を輪ゴムで立体化して描きやすくしています。ただ配置的にはもう少し奥が良かったでしょう。布上にみかんを置いたのも面白いのですが、トーンが近いので質的な変化を強調するなどの工夫が必要だったでしょう。フェルト布の明暗の変化が強すぎ固い素材に見えるなど、材質表現は全体的にもう一歩というところです。
あとは、みかんの置かれている辺りのフェルト布が床面に乗っていないのが問題です。
ということで、主役のみかんの描き込み、フェルト布の材質感、形の調整をしました。


手直し後




作品2

評価:C

この作品も構図は問題ないでしょう。もう少しフェルト布を奥に配置し、画面上部の余白をせばめると良かったでしょう。全体的に描き込み不足なのが気になります。完成度がいまいちということです。瓶の起伏なども大雑把な把握に留まっていますし、奥のみかんなどは未完成といって良いレベルです。

ということで、全体的に描き込みを強化したのが下の作品です。






作品3

評価:C−
構成に面白みがないのと、描写が弱すぎます。瓶はがんばっていますが、フェルト布、みかんはトーンが足りません。

モチーフ写真


U君は国公立受験のためここ数週間はセンター対策にしぼっていたので、デッサンの感覚を失ってしまっていたのかもしれません。構図を変えることは無理ということで、とりあえずフェルト布とみかんを描き込み、トーンを調整しました。


手直し後


描写は良くなった。しかし、やはり、この構成では厳しいです。面白みがなさすぎます。最初でコケるとあとの2時間半の作業はすべて無駄になるので、構成には注意したいです。



作品4

評価:C−

この作品も構成に工夫がなく、面白みのない作品となってしまっています。フェルトと輪ゴムは何か関係づけたいところですし、2つあるみかんのうちの1つぐらいはむいてほしいです。描写は空間をしっかりとらえた客観性の高いものですが、瓶の描き込みの弱さが気になります。
折り曲げたフェイル布の膨らみが表現できていないのも残念です。全体的に平坦な構成なだけに、ここは丸みを強調すべきところでした。


これは手直しでは合格点まで行かない、ということで、最初から描き直しを決行しました。
日頃からモチーフの積極的な構成に苦手意識を持っているということで、大胆な構成を試みました。さらに、瓶、みかんの材質感の追求を念頭にリベンジ制作に取り組みました。
6時半まで粘った結果は以下の通り。


描き直し作品



ウーム前作とはうってかわって積極的で面白みのある構成となったのですが、必ずしも前作より良いとも言い切れない。フェルト布は面白く造形したのですが、やややり過ぎな感じもするし、みかんの加工など2つとも同じような感じになってしまっている。瓶は良くなったが、フェルトの描写は前作の方が出来てます。
微妙ですね。

まあ、描き直しってそんなもんです。2枚目が1枚目を上回ることも少ないと思います。しかし、「素朴で工夫はないが素直に描写」系の作品と、「おもいきり工夫したが、ちょっと不自然」系の作品を描いたことで、次は、それぞれの良さがうまくミックスされた作品ができると思います。
今回の努力はきっと身を結ぶと思う、というか、結ぶまで粘ってほしいと思います。模試の後バーゲンに行くつもりだったのを我慢して描き直した努力はいつか報われる日が来るでしょう。いや「いつか」ではなく今回の試験で報われるべく最後の講習がんばって下さい。


今回、ヴィジュアルの4人を取り上げましたが、ストーリーマンガなど、他コースの数名も良い粘りをみせてくれていました。一般受験者は難関コースばかりですが、最後までがんばって合格を勝ち取りましょう。


センターの人も健闘を祈っています。


Y師(今回長くなりすぎました)




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