26 June 長所を伸ばす 「長所を伸ばす」という言葉を、最近よく耳にします。 たとえば、『ask通信』のインタビューを読んでいても「特別秀でた部分がある作品や作者を評価しようとしていると思います。」という一文が気になる。たとえば、海外で活躍するサッカー選手、長友 佑都のインタビューでも「ストロングポイントを伸ばす」という言葉にひっかかる。 さて、ASKの生徒は気づいていると思いますが、ASKの指導の根本には「短所をなくす」という考えがあります。 もう少し詳しく言えば、「問題解決の能力を育てる」という考え。 たとえば、描写、色彩、立体の中で、色彩が苦手ならば色彩を伸ばす。たとえば、「色彩がよくなってきたけれどあと一歩足りないんだよなぁ」といった場面、目の前の作品を色と形とで考え、問題がどこにあるのかを見つける。 配色はよいけれど形や構図が弱ければ、そこを伸ばす。 もしもここで「長所を伸ばす」という言葉を誤解すると、色彩が苦手なら、得意な描写を頑張る。となり、配色がよければ、多少形はよくなくても色で勝負しようとなる。 入試の前になって、実技の基盤がしっかりとできてきた頃には、長所を伸ばすことや、それぞれに長所を自覚するよう伝えていくので、今はまだ、しっかりと問題解決の能力を身につける時期だと思って取り組んでいきましょう。 サカグチ [0回]PR 2012/06/26 (Tue) 20:22 日常の出来事 Comment(2)