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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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10 September

彦根教室  美術史授業


彦根教室ST生 コラージュ用モチーフ (星条旗の上に地球!)

本日は美術史の講義のため彦根教室に行きました。

アスク美術史では
毎回、歴史上の特定の時代、地域に焦点を当て、その中の面白い作品や作家、その評価を紹介しています。
西洋美術史、日本美術史などと、範囲を大まかに絞ったとしても、受験生に与えられた時間を考えると、通史を学ぶことはとうてい無理。
なので面白いポイントのみを紹介しています。どんな民族や国家にも、文化が燃え上がる時期、崩壊する時期、復活する時期、平凡な時期、など、紆余曲折がある。それらをひっくるめて、学んでこその歴史ではありますが、じっくり学ぶのは大学に入ってからとして、とりあえず、時間の少ない浪人生には、面白い(時代や地域、テーマなど)ポイントだけを紹介し、さしあたり、現在必要な知識やアイデア、技法を学んで欲しい。ついでに言えば、大学に入ってからもっと勉強したいと思えるようになってもらいたい。

みんなが前提となる知識を持っているので、わかりやすい、入り口として適切という意味で、最初は、イタリアのルネサンス時代を、また、日本人なんだから当然学ぶべき、ということと、京都や滋賀にはお寺などが多く、その気になれば実物が見られる、また京博(京都国立博物館)や市美(京都市美術館)などで力を入れた取り組みをやっていることが多く、それに便乗する(というと聞こえが悪いが、実際実物が見られるチャンスなので活かしたい)ことができるということで、日本美術史は取り上げています。
(美術史関連企画として、「狩野永徳展」や「長谷川等伯展」など行ったりもしてます)



ブログなんで、これ以上の解説は無理ですね。というか、すでに無理やりな感じ…。




ともかく…
今回は、日本美術史として、仏像を取り上げました。

テーマは仏像ですが、その前提として、日本の建築や庭園、代表的な絵画を見てもらいました。最初桂離宮と日光東照宮の写真を見せ、ドイツの建築家のブルーノ・タウトが桂離宮を絶賛し、東照宮をこきおろしたのが、日本人自身の日本建築評価に大きな影響を与えている(外から評価された後で日本でも評価、というパターンが多い)という話から、そのような評価が出てくる元になっているモダニズム(近代主義)の価値観の話、モダニズムの機能主義からは装飾的なものは評価できない、受験の立体構成の評価は、今も、基本はモダニズムの価値観が中心なので、「装飾はダメだ」と言われる、などという具合で、受験に直結する話もはさみつつ展開。

   
慈照寺(銀閣寺)        日光東照宮 陽明門        このお城は?

しかし、彦根ST生、なかなか優秀ですね。京都のお寺や庭園から東照宮まで知っていました。日本史しっかり勉強してたようです。中でも2人の女生徒は歴史好きとのこと。いわゆる「歴女」ですかね?

しかし…。「このお城は?」 最も重要な建築がわからない。ちなみに近世以降の城郭建築も重要な日本文化です。

答え:国宝「彦根城です。
前期、写生に行った玄宮園の写真を見たらさすがに気づいたようですが。
彦根城域の中にある彦根東高校出身のS君が苦笑いしていました。灯台元暗し。というか、この彦根教室からも歩いていける距離です。(試しに帰り写真にとったら1枚のアングルに納まった)





今回の授業参加者は全員京芸志望とのこと。
だったら、京都の仏像と寺社仏閣は来年以降、
彦根城は今年中に、ぜひ行ってみてほしいと思います。


保田(草津教室より)

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