03 October 浪人時代に関して こんばんは。実技講師の上杉です。1を聞いて10理解する人がいるのと同じで、10のことを聞かないと1も理解出来ない人はいます。僕は後者の人間なので、分かりやすい競争の図式の受験に関しては、相当に苦労したと自負してます。2浪時代、心には常に、重たく暗い雲がのし掛かり、4月以降の風景は、真っ黒に塗り潰され、何にも見えませんでした。実技も学科ものっぴきならない事態ばかり。その頃、聞いていた音楽を今聴くと、10数年前に毎日歩いていた、阪急茨木市駅からの、あんなに嫌だった短いアトリエへの通学路が、何故かキラキラと輝いて思い出されます。そのころは本当にしんどい毎日でしたが、今思う返して見ると、嫌な気持ちはほとんどない。ただただ、夢中だった、楽しかったという気持ちばかり。浪人を経験でき、本当に幸せ者であったとさえ思います。-(マイナス)同士が乗じて+(プラス)になったような、不思議な気持ちです。浪人時代の1日1日の出来事は、細かな事はほとんど思い出せないですが、ギュッと圧縮された思い出の塊が、心の底の方に居座りつづけ、高い温度を保っているのが分かります。それは、多感な思春期の頃の甘えた青二才の僕が、挫折や評価の嵐を耐え抜く中で得た、何て事ない、青くさい自信のような物なのだと思いますが、今でもとても大切なものです。何が言いたいかというと、浪人はとにかく、素晴らしいという事です。浪人中に擦り切れる程聞いた、大好きだったバンドが、最近再結成をし新譜を出したようです。昨日、不覚にも熱を出してしまい、休日1日を布団の中で過ごしながら、音楽を聴いていました。最高でした。上杉 [0回]PR 2012/10/03 (Wed) 20:14 アスクでのこと Comment(5)