21 November 七条教室の様子 こんばんは。 七条教室より、実技講師の上杉です。 七条ST生、今週は石膏デッサンに取り組んでいます。 光源を絞る為、教室の大半の蛍光灯を消しています。いつもよりほの暗い教室の中、皆、熱心に制作に励んでいます。 「個性が抑圧される環境でこそ、本当の個性が見える。」という言葉を、何かで読んだ事があります。 個性という事柄について、様々な見解があるかと思いますが、鉛筆デッサンに於いての個人的な実感と重なり、妙に納得した憶えがあります。 自分が思う、自分の個性なんて、うわべでしかない。 「個性」という言葉は、得てして、「これが自分の個性だ。これでいいんだ。」なんて下手糞な自分を納得させる為の甘えにすぎない。その人の手癖、技術的な不備が出ているに過ぎない。 自分の手癖に対し、注目し、注意する事。 モチーフを自分に合わせるのでなく、自分がモチーフに合わせる事。 何でもかんでも、同じ描き方、自分流で描いていても、技術が向上するわけない。幅は広がっていかない。 モチーフをよく観る。モチーフを感じながら描く。なんてよく聞く言葉ですが、キレイ事でもなんでもない。自分の技術を向上させる、自分の、本当の個性を画面に宿らせる為の、「そうせざるを得ない」、唯一の姿勢であると思う。 「モチーフと向き合う事」、それは「自分の悪い部分と向き合う事」と、同義であると思います。 誰だって自分の悪い部分を見たくない。しんどい。けど、それをしなくちゃ成長出来ない。 と、自分に言い聞かせる今日この頃です。 上杉 [0回]PR 2012/11/21 (Wed) 19:11 アスクでのこと Comment(0)