27 December 白い石とパン こんばんは。サカグチです。 ASKには、4歳から小学6年生までが通う『こども造形表現教室』があります。 先日のクリスマス特別授業では、『おかしの家』を制作しました。 写真ではかわいらしいお菓子でできた家ですが、実際につくるのはけっこう大変。ようやくできあがった土台がたおれたり、くずれたり。何度もやりなおしながら、工夫しながら、みんな楽しくつくっていました。『ヘンゼルとグレーテル』で私が思い出すのは、必ず家に帰れるようにと、いくつもの白い石を目印にする場面です。無事に家に帰れたものの、数日後、今度のパンの目印は鳥に食べられ、二人は森を出ることができなくなってしまいます。 来た道がわかるように印を残すということが、子どもの頃にはすごく魅力的な行動に感じられ、好奇心をくすぐられたのでしょうね。そういったことはいつまでも残り、結局今の自分の価値観や性格や考え方と強く結びついているように思います。 どんなときでも、後のことを考え機転をきかせられるようになりたいけれど、あわてて残したパンの目印は残っているわけもなく、途方にくれるような、そんな夜が今でもあります。 サカグチ [0回]PR 2012/12/27 (Thu) 21:00 アスクでのこと Comment(0)