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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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29 January

ライバル

こんばんわ 保田です。今夜は草津から。



時々OBから、面白い音楽や本など紹介されることがあります。
こちらはだいぶん年をとってきているので
最新のカルチャーにうとくなりがち、ありがたい。
最近、あるOBから青葉市子という若い歌手を教えてもらい、
その人がすごく良すぎて…。     その話題は置いておこう。
それよりも

別のOBから苫米地英人という人の本を紹介された。
さっそく、古本屋で見つけて読んでみました。
テレビは見てはいけない」(PHP新書)という本です。
(テレビを見ない僕にはあまり意味のない本かもと思いながら)
その中に、面白い話があったので紹介します。

苫米地英人という人は脳機能学者とのことですが、
ある心理学をテーマにしたテレビ番組のアドバイザーを依頼され、
それに関する打ち合わせの席であるビデオを見せられ、感想を求められたとのこと。
それはプロゴルファーのタイガーウッズが、あるゴルフの大会で、ライバルとデッドヒートしていて
敵のラストショット、そこで敵が入れるか外すかで勝負が決まる。
入れば、ウッズと同点となり、振り出しにもどる。しかし外せばウッズの勝ち、という場面。
緊迫する状況の中、敵がショットを打つ瞬間のウッズの顔が映されていたとのこと。

そして、その時、ウッズは何を考えていたと思うか?ということが彼に問われたそうです。
苫米地氏は、映像を見て一目でウッズの考えが理解できたそうなのですが、それは、
ウッズは「入れ!」と心から念じていた、ということだそうな。

えっ?外したら勝つのに?優勝したら莫大な賞金が入るのに?

と思うのですが、そういう普通な発想とは違う思考スタイルこそが
ウッズをあそこまですごい人にしたとのこと。
つまり、ウッズは子供時代から「常に自己イメージを高める」ような教育を受けてきており、
あの場面で、「外せ!」と念じることは、自分のライバルがたいしたことがない奴であることを
願っているということで、そう考えることはウッズにとって敗北を意味する。
そうではなく、ライバルがよりレベルが高い存在で、そのスーパーなレベルのライバルを
さらに凌駕するのが自分である、という風に考えることが彼の思考のパターンである、とのこと。

うーん。さすが…。超一流は違うな、という話ですね。

まあしかし、考えてみれば芸大受験だっていっしょですよね。

自分が受ける大学がどんどん倍率下がって、楽に受かれるようになれば…と願う受験生はいない。
(はずです)
そうではなく、難しい大学に合格できる実力をつけて受かりたい、とみんな思っているはず。
さらに、どうせなら、受験というハードルを利用して、実技力をアップしたい、と考えているはず。
(美術系の受験の内容には、無駄なことが何一つない、というのは本当にすばらしいことだと思います)

そして、いっしょに受験対策をしている「ライバル」にも、当然ハイレベルであることを求めているはず。
(受験本番のライバルには「お手柔らかに」と思ってしまっている人も多いのかもしれませんが)
そうです。「ライバル」がハイレベルであることは本当にありがたいことなんです。
ってことは、自分がレベルアップすれば、それはまわりの「ライバル」達には感謝されることなんです。
だからこそ、がんばってほしい。みんな切磋琢磨してがんばってほしいです。






草津教室は、松竹梅の定位置がまったくない。毎日毎課題ごとにめまぐるしく乱高下します。
不安定と言ってしまえばそれまでだが、みんなで急成長している証拠でもある。
うまくいった時はすごくいいのだけど…。そうじゃない時は…。
なんとか安定までたどり着いてほしい…。



風邪から2日で生還した保田より

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