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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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03 February

今日の一枚 <七条教室>

七条、入直、とある週末の、ある一枚を紹介します。




先週から金沢日本画対策をしていた生徒が、土曜日に沖縄県芸油対策の構成デッサンを制作しました。
彼にとっては、これが初めての構成デッサン。
制作サイズは、木炭紙大(50x65センチ)、このサイズを鉛筆で、6時間で完成させます。
構成デッサンの場合、与えられた課題から、如何にして画面を構成できるか、要は、一枚の素描として説得力のある画面を描けるかが問われます。
油絵科の試験なので、木炭も選べますが、日本画対策もしている彼は鉛筆で描きますので、木炭でなく、鉛筆でしか出来ない表現をします。相当に綿密な画面計画が必要な課題です。
右も左もわからない状態でのスタートですが、生徒はヨーイドンの合図と共に走り出しました。


僕はこの課題を生徒に導入しながら、自身の浪人時代の食生活を思い出して居ました。
画材を買った為にお金がなくなり、今夜食べる食材をいかにして調達するか考え工夫しなければ食えない日々。
金は無い、なるべく食べたいものを、腹が膨れる量の食材をどこで手に入れるか。


活路は必ずあります。


ASKの講師は、その方角と、途中押さえるべきポイントを示します。
それを頼りに生徒が走る。講師は今の時期、間に合わなくなる!そら走れ走れ!と追い立てるでしょう。

僕は初めての課題でドタバタと、無我夢中に駆け抜け、まだゴールまで遠い地点でタイムアップした生徒を迎え、まだまだだけど、よくがんばったと、その労をねぎらいました。



限られた時間で、出来ることはもう限られています。
先日引退した関取の高見盛りのようでいい、不器用で構わない。
あなたの課題に対する誠意と、あきらめない姿を結局見たいのです。
それを人は愛とも言います。


ご存知、 愛は勝ちます。



田和

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