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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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19 February

あざとさについて

こんにちは。

実技講師の上杉です。

先日、駅のホームにて。貼られていた某アイドルグループのポスターを見たときの事。


(あざといな。)と心の中で呟いた瞬間、不快感と同時に、微量の爽快感と誠意を感じた。
なぜだろう?とすぐに言葉の意味について検索。

<あざとさ>
1.小利口である。思慮が浅い。
2.抜け目がなく貪欲である。

なるほど。感じた不快感は1.の意味。爽快感や誠意は2.の意味か。
妙に納得した。


「伝える。」という一点に於いて、貪欲に効果を狙う利口さや、抜け目のなさは必要悪だと思う。
言葉を発さないビジュアル(視覚)のみを用いて伝えるのなら、なおさらだ。
受験生の多くの作品に「足りないもの」と、日々考えていた事は、あざとさではないのか。
良い作品はあざとさを含有している。

ただし、それだけでは駄目だ。効率性を度外視した、やみくもで無駄を覚悟した、自分自身に負荷を掛け、犠牲心を持って、カロリーを消費しながら、伝えようとする誠実な姿勢も、上回る大事な事。
良い作品を見た時、「こんなにも伝えようとしてくれている」作者の誠実さに心打たれる。


良い作品は、あざとさと誠実さを成分とし、出来ている。
そして、誠実さとは、あざとさと闘う心だ。鑑賞者は、そこにドラマを見出す。

闘うにはまず敵を認め、知らねばならならない。
結論、「皆もっと、あざとくなるべきなんじゃないのか。」


と、先日、駅のホームで思いました。



上杉

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