19 February あざとさについて こんにちは。実技講師の上杉です。先日、駅のホームにて。貼られていた某アイドルグループのポスターを見たときの事。(あざといな。)と心の中で呟いた瞬間、不快感と同時に、微量の爽快感と誠意を感じた。なぜだろう?とすぐに言葉の意味について検索。<あざとさ>1.小利口である。思慮が浅い。2.抜け目がなく貪欲である。なるほど。感じた不快感は1.の意味。爽快感や誠意は2.の意味か。妙に納得した。「伝える。」という一点に於いて、貪欲に効果を狙う利口さや、抜け目のなさは必要悪だと思う。言葉を発さないビジュアル(視覚)のみを用いて伝えるのなら、なおさらだ。受験生の多くの作品に「足りないもの」と、日々考えていた事は、あざとさではないのか。良い作品はあざとさを含有している。ただし、それだけでは駄目だ。効率性を度外視した、やみくもで無駄を覚悟した、自分自身に負荷を掛け、犠牲心を持って、カロリーを消費しながら、伝えようとする誠実な姿勢も、上回る大事な事。良い作品を見た時、「こんなにも伝えようとしてくれている」作者の誠実さに心打たれる。良い作品は、あざとさと誠実さを成分とし、出来ている。そして、誠実さとは、あざとさと闘う心だ。鑑賞者は、そこにドラマを見出す。闘うにはまず敵を認め、知らねばならならない。結論、「皆もっと、あざとくなるべきなんじゃないのか。」と、先日、駅のホームで思いました。上杉 [0回]PR 2013/02/19 (Tue) 11:58 アスクでのこと Comment(2)