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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
22 November

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25 February

京都芸大 2013年度入試。

1日目の出題内容について。



■描写
「与えられた缶1個、電球1個、インスタントラーメン1袋を、台紙上に配置し、鉛筆で描写しなさい。」

【条件】
1.与えられた全ての対象物を描写すること。
2.インスタントラーメンは袋を開封し、麺は一部以上を描く事。
(中の調味料は描く必要はありません。)


■色彩
テーマ:花
(与えられた25cm×50cmのケント紙に、長辺を2等分する線を引き、25cm×25cmの正方形画面を2つ作図する。それぞれ左の画面を画面①、右の画面を画面②とし、)
画面①に、与えられた材料(銀紙、トレーシングペーパー、白い紙、黒い紙)を使用し、貼り絵で表現しなさい。画面②に、画面①を、有彩色におきかえて再現しなさい。

【条件】
1.与えられた材料を全て使う必要はない。
2.与えられた材料は、はさみや手で自由な形に切ってよいが、立体をつくらずに、解答用紙にのりで貼り付けて使用する事。
3.与えられた材料は、画面①からはみ出さずに貼る事。紙の地色(白色)を残してもかまわない。
4.彩色は、画面②だけに行い画面②全てを着色すること。
5.彩色は、透明水彩絵具、不透明水彩絵具、色鉛筆、鉛筆を使用してよい。







「今の力」には、その人間の目標に向けて犠牲にしてきた時間・物量、そして気持ちがこもっている。
どんな試験でも、試験とは、受験者それぞれが培ってきた「今の力」を試し、発揮させ、審査し、寸分の誤差なく評価しようとするものであってほしいと思う。
そういう意味で、描写・色彩の出題は、良課題であったと思う。




試験科目の改訂があってから、1年目にあたる、初めての入試。
何が出題されるかわからない。四方厳重警戒のなかで実技の勉強に打ち込んだ一年間。

僕ら講師の想像以上に、受験生達にとっては過酷な一年間だったろう。

想定外が想定内。
文字通りそんな状況が当たり前の体制で試験に向ったみんなには、逞しさを感じています。


一日目、とりあえずはお疲れ様。




今日の試験で悔いの残る制作をした人に伝えたい事。


今日の試験と明日の試験は別。
どのみちすぐには結果は分からない。


<失敗体験は長い期間を経て、いつか必ず自分の力にかわる。>

そんな期待を込めて、今日の失敗は見えない隅においといて、毛布でも掛けて寝かせておこう。


そして、今日は君らも早く寝よう。




上杉


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