25 February 京都芸大 2013年度入試。 1日目の出題内容について。■描写「与えられた缶1個、電球1個、インスタントラーメン1袋を、台紙上に配置し、鉛筆で描写しなさい。」【条件】1.与えられた全ての対象物を描写すること。2.インスタントラーメンは袋を開封し、麺は一部以上を描く事。(中の調味料は描く必要はありません。)■色彩テーマ:花(与えられた25cm×50cmのケント紙に、長辺を2等分する線を引き、25cm×25cmの正方形画面を2つ作図する。それぞれ左の画面を画面①、右の画面を画面②とし、)画面①に、与えられた材料(銀紙、トレーシングペーパー、白い紙、黒い紙)を使用し、貼り絵で表現しなさい。画面②に、画面①を、有彩色におきかえて再現しなさい。【条件】1.与えられた材料を全て使う必要はない。2.与えられた材料は、はさみや手で自由な形に切ってよいが、立体をつくらずに、解答用紙にのりで貼り付けて使用する事。3.与えられた材料は、画面①からはみ出さずに貼る事。紙の地色(白色)を残してもかまわない。4.彩色は、画面②だけに行い画面②全てを着色すること。5.彩色は、透明水彩絵具、不透明水彩絵具、色鉛筆、鉛筆を使用してよい。「今の力」には、その人間の目標に向けて犠牲にしてきた時間・物量、そして気持ちがこもっている。どんな試験でも、試験とは、受験者それぞれが培ってきた「今の力」を試し、発揮させ、審査し、寸分の誤差なく評価しようとするものであってほしいと思う。そういう意味で、描写・色彩の出題は、良課題であったと思う。試験科目の改訂があってから、1年目にあたる、初めての入試。何が出題されるかわからない。四方厳重警戒のなかで実技の勉強に打ち込んだ一年間。僕ら講師の想像以上に、受験生達にとっては過酷な一年間だったろう。想定外が想定内。文字通りそんな状況が当たり前の体制で試験に向ったみんなには、逞しさを感じています。一日目、とりあえずはお疲れ様。今日の試験で悔いの残る制作をした人に伝えたい事。今日の試験と明日の試験は別。どのみちすぐには結果は分からない。<失敗体験は長い期間を経て、いつか必ず自分の力にかわる。>そんな期待を込めて、今日の失敗は見えない隅においといて、毛布でも掛けて寝かせておこう。そして、今日は君らも早く寝よう。上杉 [0回]PR 2013/02/25 (Mon) 17:37 アスクでのこと Comment(2)