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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
24 November

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30 March

成安造形大学 イラストMON先生ワークショップ

こんにちは 保田です。
本日は北山校から、春期授業の報告です。

3月28日(水)成安造形大学から、
イラストレーション領域准教授のMON先生と入試課の橋詰さんに来ていただきました。




今回の課題は、実際に成安造形大学のイラスト授業の中で行われている授業を少しだけ簡略化された内容で、9種類の職業のキャラクターを描きわける、というものでした。
(魚屋さん、漁師、高校の古文の先生、塾通いの奨学生、東大生…など)


さて、まずは、プロジェクタを使った導入なのですが…



大学の紹介~先生のイラストの紹介~そして課題説明という流れなのですが、先生の仕事の話がそのまま課題説明に重なっていました。例えば、○○という雑誌で連載されたシリーズ広告のキャラクター設定が、どんな依頼からスタートして、どのようなアイデアからラフスケッチを起こしたのか、その時注意したことは何か、最初のチェックでどんな修正依頼が来たのか?等々、クライアント(依頼者)や編集者とのやり取りのリアルな話が聞け、そこでちゃんと話を聞いていれば、制作のヒントがたくさんある、という形でした。
さすがプロということなのでしょうか、イラストの仕事といっても、様々な先から思いもよらないぐらいのバリエーションの仕事を請けておられ、それぞれの仕事ごとの苦労話は非常に興味深かったです。

それらの中で、一つだけ紹介しておくと…




NYのビル屋上の貯水タンクを紹介するイラストと、それを描くための資料や、クライアントとのやりとり、スケッチなど、一つのイラストが出来上がるまでの苦労が少しだけわかりました。(NYの貯水槽が今でもほとんどが木製で、19世紀依頼、ずっとアイルランド人の樽職人が同じ技法で作り続けている(それには合理性がある)という話も興味深かったです。)
そういった実際の経験から、次代のイラストレーターを目指す若者達への生きたアドバイスが生まれるということなんですね。真っ暗い教室の中でも、眠くなることなく、みんな集中して話を聞いていました。


先生の実物のスケッチを見せながらの導入があり、制作が始まりました。




今回参加してくれた受講者は、実技の初心者が多かったのですが、イラストやマンガ系の志望者ということで、それぞれ自分なりにキャラクターやイラストを描いてきた生徒が多く、短時間の中でよく描けていた…



   

と保田は思っていましたが、先生は甘くはなかった(笑)。
頭身の比率設定の狂いなど、優しくではあるが、指摘は厳しかったです。
しかし、それにへこたれることなく、生徒達は授業終了後も質問したり、持参作品の批評を求めたり、
だいぶん先生を足止めしてしまうことになった…。  MON先生ありがとうございました。


最後に、たくさん持ってきてもらった成安造形大学イラスト領域の現役生徒やOBの作品を見る時間も
あったのですが…



写真の真ん中のマンガ作品は、約10年ほど前にアスクから成安に進学した高橋君の卒制作品。
彼は、07年の卒業後、マンガ家としてデビューを果たし、現在は東京で活動しているとのこと。
高橋君は、七条教室(現七条校)が出来た当時、福知山から毎週通ってくれていた、やや気弱な少年で、よく憶えてるのですが、しかし、びっくりしました。まさかもう既にプロになっていたとは。(だったら連絡してこいよ!)

  …みんなも、続いてほしいものです。

保田

ところで…
成安イラスト領域からは、イラストレーターはもちろん、マンガ家もたくさんデビューしているとのことでしたが、その鍵となっているのは、やはり画力(MON先生曰く)とのことでした。とにかく画力を徹底して鍛えるとのこと。その点はアスクとまったく同じ考え方だなと思いました。みんな春期講習もがんばろう。

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