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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
23 November

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20 May

足元って大事ですよね

こんにちは。シャツの田和です。

大学院の頃に彫刻科の友達と、科にみるデッサンの違いについて話したことがあります。僕は油科で木炭デッサンをしていたのですが、彼女も予備校で木炭デッサンをしていました。科によって違うデッサンの目的・視点の違いに驚いた経験を、今日は書きたいと思います。


まず、僕は彼女に、何故?彫刻科志望の人が描くデッサンは、あんなに黒いのか尋ねました。今ではあまり描く機会も少なくなった石膏像も、人物モデルも、自画像も、もれなくまァ黒い、、、。立体感や質といったこと以上に、まず見えてくるのが、デッサンそのものの黒さが気になって尋ねたのです。
しかし彼女は「そうかなァ?」と、訝しげに首を傾げただけで、彼女にとっては無問題、僕にとって大問題である黒いことが気にならない様子。逆に彼女からこう言われたのが印象的です。


「油絵科の人が描くデッサンて、弱いよね」


彼女にとって、微妙な調子の変化で、光や空間を描いたものは、ヘナチョコなデッサンに見えるとのことでした。溝は埋まらず、デッサンの違いについて、ますます解らなくなった覚えがあります。彼女は、クロッキーもデッサンも脚から描くと言っていました。人間が、バランスをとり、地面に立っていることを表現することを一番表わしているところ、それが接地面と脚だというのです。立ってる!ということを何度も何度も画面の上で確認する。その説得力が黒さなのかもしれない。
なるほどなァ、、、単に調子が綺麗だとか、質感がという前に、ものが台の上で、立って存在していることの重要性という視点。デッサンにおいてこの観点は、目からウロコなわけです。



□次の画像は、彫刻科ミケランジェロと、画家レオナルド・ダヴィンチの素描です。
同時代に生きた二人の天才の素描に、皆さんは違いを見つけられるでしょうか。






足元って大事ですよね。というわけで、お写真失礼いたしますよ~







田和

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