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こんばんは。サカグチです。
本日6/29(土)。こども造形表現教室の特別授業として、梅小路蒸気機関車館へ行ってきました。
来年小学1年生になる5歳の男の子が、
「ここまで描いたけど、次、何描けばいいの?」と訊ねました。
車輪や煙突、細かな凹凸など、描くべきものはたくさんあったけれど、
それをそのまま「車輪を描いて」「あの飾りを描いたら」と言ってしまうのも違うなあと思っていました。
真っ黒に見える蒸気機関車だけど、黒じゃないところもあるんじゃないかなと言ってみると、
金色の部分や、白いところ、赤いラインなど、自分で見つけてどんどん手が進んでいきました。
きっと、先生の役割ってこういうことなんじゃないかなぁと感じることのできた瞬間です。
帰りの電車の中で、
今度は4歳の女の子と、さっきとは別の5歳の男の子の話。
京都駅から乗った地下鉄は人が多くて、なかなか座ることができなくて、いくつかの駅を通り過ぎる間ずっと立ったままでした。
駅に着くたびに開くドアに手を挟まないか心配で、
ドアの近くにいかないようにと制限したり、手を出しちゃダメだよと注意したりしながら、
少し怖い顔をしていたかもしれません。
ようやく席が空いたので、
イスに座るように声をかけるけれど、「ここでいい」となかなか座ってくれません。
困ったあげく、混んでいるときは仕方がないけど、空いているのにドアの前に立ってたら、
降りる人にも乗る人にも邪魔になるから、座ろうよと言いました。
子どもたちと話していると、自分が子どもの頃に大人の人に言われたことを話すことが何度もありますが、
電車のドアに近づかないようにと、そんなふうに言われたことはなかったように思います。
もしも、子どもの頃に誰かに言われていたら、ずっと長い間覚えていたかもしれないなと自分で感じることができるくらい、大切なことを言った実感がありました。
ただ単に、ダメだよと言うのではなく、なぜダメなのかを伝えることで、
もしかすると、今度電車に乗ったときにも、その言葉を思いだして、イスに座ってくれるかもしれない。
きっとこれも先生の役割なんだと感じました。
さて、受験生、基礎生の夏期講習の話。
受験生、基礎生に対しても、スタンスは同じです。
その課題で、いい作品ができるかどうかだけではなく、
その課題以降に、いい作品がつくれるように何ができるかが先生の役割だと思っています。
生徒の手がどんどん進むような言葉を伝える夏期講習。
生徒が自分で判断できるための理由を教える夏期講習。
そのための課題を準備しています。
サカグチ