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今日もアートスクール

京都アートスクールの4校(京都駅前七条校、京都 北大路駅前校、滋賀 彦根駅前校、NET通信実技センター)の日々を随時更新。
28 November

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24 October

資料とのつきあい方

昨日の松野先生の写真の記事と関連し、今日は資料とのつきあい方について書きます。






ここ最近、現役生のクラスでは色彩の課題が続きました。色彩や立体の授業を見ていると、生徒があまり資料を活用していないことに機と気付きます。資料を準備してこない生徒もいます。果ては、その日の課題すら確認してこない生徒もいます。(どないなっとんねん)
その替わり彼らに「資料は?何か持ってきた?」と聞くと、スマホを取り出して「プリンタで印刷してください」という生徒が増えました。授業中、スマホの小さい画面を覗き込みながらそれを資料にしている生徒もいます。いつでもどこでも情報を取り出せる機器を携帯する時代になり、それを便利というのか怠慢になったというべきか、私にはまだ判りません。







(上下関係ありません)


先日STSP生らが行った動物園。まさに生の取材です。毎回取材がしっかりできれば文句はありませんが、なかなか時間も費用も許してくれません。しかし、生の情報はやはり新鮮で、他人の作為的なフィルターの掛かっていない生の情報です。彼らの立体作品には今までにない形が表れたのも、課外授業というインプットがあってこそ生まれたのではないか。


情報の集め方、資料の集め方にも色々と手段が増えたことは間違いないでしょう。かつては、片岡先生のように大手予備校のパンフレットや、紙上ギャラリーの参作を宝物のように眺めていたものです。(私もその口)
Am○onで検索すれば、本屋にわざわざ行かずとも、たいていお目当ての本は見つかります。ネット検索すれば、画像もたくさん出てきます。さてそれらを皆さんは巧く活用できているかということです。
“情報に振り回される現代人”なんて言葉を聞いて久しいですが、いちど振り回されてみるべきではないでしょうか。受験生にそんな時間はないのでしょうか。一度ぐるぐる振り回され、自分の立ち位置を探せばよいわけです。自分探しの旅と称してインドに行くよりも、よっぽど安全で手頃な自分探しではないでしょうか。
私は昔担当の先生から画集をよく借りました。私だけでなく、生徒一人一人に画集が渡されたのだと思います。見たことも聞いたこともない作家の画集をみて、生徒はそれをもとに日夜絵作りに取り組むわけです。表現にはインプットとアウトプットが欠かせない。よい物をインプットすること、私が出会った情報の善し悪しはどうなのかという精査が出来ることも、クリエイティブな仕事人になるための不可欠な力である言われ続けました。







先日も家で資料を漁っていると、ある一冊が眼に止まりました。
粟津 潔(2009没)というデザイナーの展覧会図録です。以前300円ほどで購入した古本ですが、久しぶりに見返しました。そしてその図録のあるページに、僕はえも言われぬ縁を感じてしまいました。

何がって?

だってあるページには、粟津が詩人役として“田園に死す/寺山修司1974”に登場しているシーンが載っていたのです。粟津と寺山との関係性に、寺山ファンの私は、30年以上の時間を経た今、ドキリとさせられた瞬間でした。



田和

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23 October

スクラップブックを作ろう!

こんにちは
実技講師の松野です。

今日は何についてのブログにしようかと考えていたんですが
「写真素材」について、にしようかと思います。
僕は時々、自分の中で写真ブームが到来することがあります。
何か対象を決めてということはあまり無いのですが、
ビジュアル的な観点で日常の切り取りを楽しんでいます。
さきほどパシャパシャっと、撮ってみました。

 

 

残念ながら最高の一枚!は生まれなかったのですが、
(朝の光や、お昼前くらいの光で撮るのが個人的には気に入っています)
それでも「素材」としては十分に面白さはあるのではないでしょうか?
このままでは、、、全然駄目ですが。
色彩の素材、立体の素材として
自分の見たリアルを切り取り、スクラップブックを作り、張っていくのは良い事だと思います。

そのスクラップブックには雑誌の切り抜きや、気に入った色が作れた時に塗っておくなどしても良いでしょうし。
メモ帳みたいにザクザクと、面白いと感じたものを貼っていく。
「文字」だけのメモ帳だけでは足りない部分をきっとうめてくれると思います。

作り始めたら、是非声かけて、見せてね!
シールとかでもそうだけど、「貼る」って楽しいよね!
皆、子どもの頃からそうなんじゃないかな?なんて思います。
それでは!
松野

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22 October

三者面談

こんにちは。サカグチです。

現在、国公立大学第一志望の受験生と、美術系高校を受験する中3生は三者面談中です。
上記の生徒に対しては、前期に1回、後期に1回の計2回、三者面談を実施しています。
私立芸大 第一志望の受験生には、前期の1回。
基礎生には、1学期と3学期の計2回。

保護者の方が欠席の場合や、各時期三者面談に該当しない生徒には二者面談を行うこととなります。

面談では、実技・学科の報告や志望校の確認を行い、これからの受験の計画を立てます。
毎年変化する受験のスケジュールや試験科目を踏まえ、併願のことや、学費のこと、手続きのこと、通学距離のこと、様々なことを同時に考え、受験計画を立てる必要があります。
丁寧な面談ができること、しっかりとした受験の計画を提案できることが、ASKの目指すべき形のひとつです。


サカグチ

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21 October

10/18(金)SPST動物園 校外学習

先週、後期第7週の金曜日は、
 高卒生クラスの動物園スケッチの日でした。サイトウからご報告。

 

 
 
 まずは松野先生からの導入。
 3ステップで、今日の動物園を活かそうという話でした。

 1.クロッキー(構造や成り立ちを観察してざっと描く)
 2.スケッチ(ある程度、めぼしを付けた動物を詳細まで描く)
 3.エスキース(来週の課題「立体」や「色彩:ポスター」などの構想を描く)
  
 
 
 

 なぜか、10以上の幼稚園の遠足や、年配グループとかちあわせになり、
 なかなかの混雑をみせていた京都市動物園。

 先週の台風がすぎてから、京都はぐっと肌寒くなりました。
 当日は曇りだったため、終始寒かったです。
 でも、「寒い」とか「くさい」とか、「足疲れてきた」とか感じながら制作するのも必要ですね。
 
 今日のスケッチをもとに、第8週の月~水で、立体や色彩の制作をしていきます。
 生でみた感動を、再構成するのはむずかしいものですが、がんばってくださいね。

 
 




 + おまけ +
 
 京都市動物園の近くで開催している展覧会について。どちらも12月初旬まで。

■ 細見美術館 琳派と伝統と江戸モダン

 
 サイトウも行ってきましたが、明治頃の作品もあり、
 素敵な構図や表現で、終始感動。
 私は掛け軸見るのが好きです。
 
 
■京都市美術館 竹内栖鳳展 近代日本画の巨人
 
 ※これはネットでみつけた画像なので、京都市美術館でまったくおなじのがあるかはわかりません!
 
 
 竹内栖鳳さんは、京都市立芸大のご出身ですよ。
 「動物を描けば匂いまで描く」と言われていたそう。
 でもほんとうにライオンの毛の表現、どうやってるんだろう…ほんもの以上にほんものらしい。。
 これぞ”技”。
 


京都のことばっかりもなんなので、滋賀のことも!
■佐川美術館 吉左衞門X ― 上原美智子 染織 + 樂吉左衞門 陶・茶入 土田半四郎 仕服 ―
 
 
 実は、これ北山WSSのTくんのお父様も出品している! (図録を頂戴した。めちゃかっこいい作品)
 サイトウは工芸品の知識がないのですが、それでもこの焼き物はめちゃくちゃかっこいいと思います。
 やきものと布や仕服(お茶の道具を入れる袋)のコラボレーション。
 
 
 受験生はなかなか時間がとれず、行けないこともあるかもですが、
 ぜひ高校1,2年生の人! 
 行ってほしいです。いいものたくさんみてください。

 <サイトウ>

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20 October

10月の京芸ファイル 

こんばんは保田です。
本日は北山校から、京芸ファイルの紹介です。

今月の京芸ファイルは
『2014年度入試を予測する(色彩編)』
大胆にも、2014年度、それ以降の京芸色彩課題を予測しております。

さて、京芸の色彩、昨年度から、大きく変わりました。
着彩描写(3h)がなくなりました。
残った色彩表現(3h)は、どんな課題になるのか?が注目された訳ですが、


結果2013年度は

でした。

やはり、近年の傾向がしばらく続くのかな、と思わせるような出題だったと思います。
近年の傾向?って思う方は、京芸ファイルの本文をご確認下さい。

と、言いたいところだが、簡単にまとめると、構成的な傾向、あるいは図案的といってもいいかな、という感じで、世紀末~00年代前半の、テーマから自由に発想、条件なし、どんな表現でもOKという時代と比べると、テーマはありながらも、それよりは条件からの発想がメインであるような出題ということでしょうか。00年代前半よりは、むしろ、99年度以前の傾向に近い、などと、簡単にまとめてしまうと危険なので、やはり、本文を各自見てほしいと思います。
毎回言っていますが、自分の頭で考えてほしいので。
近過去15年分の作例(ほとんど200点台の合格再現作品です)も公開していますので...。


保田

ところで、先週、滋賀県の某高校を訪問した際、先生から
「京芸で着彩がなくなった訳ですが、その後、カリキュラムをどうされたか」という質問を受けました。
「着彩描写の授業時間はある程度減らしてはいますが、色彩表現の基礎として、また、デッサン力養成にも必要なので、回数は減ったものの、引き続き重視して取り組んでいます」と答えました。

その先生は、彫刻科出身の先生ですが、やはり着彩は重要科目と考えておられ、アスクの方針に賛同してもらえました。

入試は、もともと、大学が生徒を選別するために出来た制度であり(定員が希望者数より少なければ不可避)、本来的には教育目的ではないと思います。だから、大学が入試の科目を減らしたり、実技軽視ともとれるような入試を導入することについて、教育的観点から批判する、というのは、どうも理屈に合わないと感じます。(受験じゃなくても勉強しろよ、というのが本筋ではないか?)

しかし、実際には、これまで受験対策として行われてきたことが、造形の基礎教育として不可欠な部分であったことも事実だと思います。(やっぱり合否がかかってるからこそ必死になるということも否定できない)
大学の先生も、いろいろ入試問題に変化をつけたりしながら、入学前に学んでほしいことを生徒に伝えようとしているのではないかな?。だから、京芸の色彩でもイメージ表現的性質が強くなりすぎたら、バランスを整えようとして、入試問題で少し構成的側面を強調してみたり、逆に、色彩構成一点張りの生徒ばっかり増えてきたと感じたら、また自由な表現が出来る出題をしてみたり、様子を見ながら対応するのではないか、と思われます。この辺になると、保田の個人的な想像の範囲と思って読んでほしいのですが...。

受験時代に、できるだけ、基礎をしっかり身につけて大学に入ってほしいものです。
(センターの勉強だってそうだよ)




最後に...
今年の京芸の芸大祭で、『千住明×クワクボリョウタ のトークショー』があるとのことです。
アスクOBがチラシ持ってきてくれたので、せっかくなので一応、この場を借りて宣伝しておきます。
面白いかどうかは、わかりませんが...。

11月2日(土)12:30~14:30 京都芸大 講義棟 3階 L1教室 (有料)

くわしくは京芸のHPで確認お願いします



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